揖斐川町立久瀬小学校

揖斐川町立久瀬小学校の歴史と概要

揖斐川町立久瀬小学校（いびがわちょうりつくぜしょうがっこう）は、岐阜県揖斐郡揖斐川町にかつて存在した公立の小学校です。この学校は、旧・揖斐郡久瀬村に位置し、一部の運動施設は久瀬中学校と共用されていましたが、2014年に北方小学校に統合されて廃校となりました。現在、元の校舎は西濃学園高等学校として利用されています。

学校の創立と初期の変遷

久瀬小学校の歴史は、1873年にさかのぼります。この年には、西津汲村に「盍箸学校」、東津汲村には「精励学校」、樫原村には「樫原学校」が設立されます。これらの学校は、地域の教育の礎となり、1874年には新たに設立された「外津汲学校」も加わります。

1876年、盍箸学校と精励学校はそれぞれ「西津汲学校」、「東津汲学校」と名を改めました。さらに1886年には、それぞれ簡易科小学校に改称され、その後も合併や統合が行われました。1897年には、様々な村が合併し「久瀬村」が成立し、これを機に教育制度も大きく変わっていきます。

その後、学校名は変遷を重ね、1899年には津汲尋常小学校として統合されました。1913年には校区の一部が分かれて藤橋村が発足、その後1919年に津汲尋常高等小学校に改称されました。

再編と廃校までの道のり

1923年、学校は久瀬尋常高等小学校に改称し、1941年には久瀬国民学校となります。戦後の教育制度改革に伴い、1947年には再び名前が変更され久瀬村立久瀬小学校と呼ばれるようになりました。この時期に日坂小学校や公正小学校、小津小学校の統合が行われ、学校の規模も次第に拡大していきました。

1982年には新校舎が完成し、1987年には小津小学校が統合され、より多くの生徒が在籍することとなります。2005年には揖斐川町、谷汲村、春日村など複数の村が合併し、これに伴い「揖斐川町立久瀬小学校」として新たな歴史を歩み始めます。

しかし残念ながら、2014年に北方小学校に統合される形で久瀬小学校はその役割を終えました。廃校後も地域の歴史を知る場として、また地域住民の記憶に残る重要な場所となっています。

現在の状況

現在、久瀬小学校の校舎は西濃学園高等学校に変更され、新たに教育の場として利用されています。廃校となった久瀬小学校の歴史は、地域の教育の変遷を示す貴重な財産となっており、地域社会における教育の進展を物語っています。今後も地域の人々にとって、久瀬小学校の存続は貴重な記憶であり続けることでしょう。

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