谷汲村

谷汲村（たにぐみむら）について

谷汲村は、岐阜県揖斐郡にあった村で、2005年の合併により揖斐川町になりました。この地域は、天然記念物であるギフチョウの生息地としても知られ、農山村の風情とともに、伝統的な信仰の場としても多くの参詣客を引き寄せてきました。

地理

谷汲村は、東側に位置する村境に沿って根尾川が流れ、周囲は美しい山々に囲まれています。具体的には、塔ノ倉、西台山、西ノ山、東ノ山、城ヶ峰、妙法岳といった山々がその特徴です。また、村内には根尾川、管瀬川、江川、飛鳥川などの川も流れています。なお、隣接する自治体には本巣市や揖斐郡の揖斐川町、大野町があります。

歴史

谷汲村の魅力的な歴史は1900年代の初めから始まります。1897年4月1日には、名礼村、徳積村、大洞村、深坂村が合併して谷汲村が誕生しました。その後、1956年には長瀬村と合併し、再び谷汲村が成立しました。1957年には全国植樹祭が村内で開催され、昭和天皇や香淳皇后が訪れたことでも知られています。2005年1月31日、揖斐郡内の複数の町村と合併し、揖斐川町が設立されました。

村名の由来は『根元由来記』に記されており、1200年前に谷の岩の隙間から湧き出た油を汲んで灯明に利用したことに由来しています。この地には、谷汲山華厳寺もあり、多くの信者が訪れる場所です。

行政

谷汲村の最終的な村長は堀口賢一氏で、1999年から2005年までその職を務めていました。

教育

谷汲村内には、谷汲村立谷汲中学校、谷汲村立谷汲小学校、谷汲村立長瀬小学校が存在しました。しかし、2005年以前にはいくつかの学校が廃校になっています。たとえば、谷汲村立長瀬中学校は1967年に、谷汲村立横蔵中学校も1967年に廃校となり、また、小学校も2003年に横蔵小学校が廃校となりました。

交通

谷汲村における交通手段は、樽見鉄道の樽見線を利用することが可能で、村内には谷汲口駅や高科駅が存在しました。また、2001年までは名鉄谷汲線も運行されており、赤石駅、長瀬駅、谷汲駅の3つの駅が設けられていました。村内には高速道路や一般国道は存在しませんが、隣接する地域には国道157号が通っています。

名所・旧跡

谷汲村での訪問スポットには、谷汲山華厳寺、両界山横蔵寺、花長上神社、花長下神社、谷汲村昆虫館、さらに道の駅夢さんさん谷汲などがあります。これらのスポットは、地域の文化や自然を楽しむための良い場所です。

そして、番組「さだ・鶴瓶のぶっつけ本番ふたり旅」では、さだまさしが自身の楽曲『風の谷から』を通じて谷汲村を歌いました。これは村の文化的な側面を示す一例です。

まとめ

谷汲村は、自然の美しさと豊かな歴史を兼ね備えた地域であり、多くの観光客や地元住民に愛されてきました。合併によってその名称は消えましたが、谷汲村の魅力は現在も受け継がれています。

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