藤橋村

藤橋村について

概要

藤橋村（ふじはしむら）は、岐阜県揖斐郡に位置していた村で、2005年1月31日に揖斐郡内の他の5町村と合併し、揖斐川町が誕生しました。合併前の藤橋村は人口密度が非常に低く、1.43人/km²という数字は日本一の記録を持っていました。合併後の2021年時点では、福島県の檜枝岐村が最も低い人口密度を示しています。

地理

藤橋村は岐阜県の西部にあり、福井県との県境に近い地域です。面積は広いものの、山林が97.1%を占めており、自然環境が豊かです。特に北部には古くからの徳山村が含まれており、徳山ダムの建設に伴い住民が全員移転したため、現在の居住区域は主に南部に限られています。最高の山は能郷白山（1,617m）で、非常に多くの山々が存在します。主な山には金草岳、冠山、若丸山などがあります。また、藤橋村内には揖斐川が流れ、横山ダムや徳山ダムも重要な位置を占めています。

気候

藤橋村は年平均気温が11.3℃という温暖な気候ですが、年間降水量は3,244mmと非常に多いです。冬には積雪が2.5mを超えることもあり、特に旧徳山村の地域は特別豪雪地帯として指定されています。

隣接地域

藤橋村は、岐阜県の本巣市や揖斐郡内の坂内村、久瀬村、そして福井県の大野市や今立郡の池田町、南条郡の今庄町に隣接していました。

歴史

藤橋村の歴史は1922年4月1日にさかのぼります。この日に、揖斐郡久瀬村から一部が分立し、藤橋村が成立しました。その後、1987年には隣接する徳山村を編入し、2005年には揖斐川町と合併しました。

村の歴史の中で、1965年に発生した四〇・九風水害による氾濫は非常に大きな災害として記録されています。この時、前谷橋が流出し、多くの家屋が被害を受けました。

教育

藤橋村には、藤橋村立藤橋中学校と藤橋村立藤橋小学校が存在しましたが、2005年以前にはいくつかの小中学校が廃校となっています。

交通

藤橋村内には鉄道が通っておらず、最寄りの駅は揖斐駅です。また、高速道路は村内には存在せず、一般国道として国道303号と国道417号が通っています。県道では、岐阜県道254号藤橋池田線や岐阜県道270号藤橋根尾線が利用されています。

名所・観光

藤橋村には歴史や自然に関連する多くの名所があります。藤橋城や西美濃天文台、藤橋村歴史民俗資料館などが挙げられます。また、道の駅星のふる里ふじはしは、観光や休憩に適したスポットです。

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藤橋村はその自然環境、歴史、文化において特異な魅力を持った地域でした。住民の少ない静かな村ではありましたが、そこには村の独自の歴史や豊かな自然が育まれていました。

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