揚川隧道

揚川隧道について

揚川隧道（あげかわずいどう）は、新潟県東蒲原郡阿賀町黒岩に位置する国道49号のトンネルです。このトンネルは1961年に開通し、当初は二級国道115号新潟平線の一部でしたが、1963年には一級国道49号に昇格しました。しかし、2013年3月30日に新たに開通した「揚川改良」に伴い、揚川隧道は全面通行止めとなっています。

トンネルの概要と特性

揚川隧道の延長は266メートル、車道幅は5.5メートル、限界高は4.5メートルで、車道は2車線仕様です。しかし、歩行者や自転車用の専用道は整備されていないため、通行には注意が必要です。このトンネルが開通する以前は、阿賀野川の右岸沿いを通る狭い単車線の区間が存在していました。この部分は地形が急峻で危険性が高いため、1960年代に行われた道路の改築事業の一環として揚川隧道が建設されました。

現在の状況

揚川隧道は狭隘な道路幅のため、大型車両が通行することが非常に難しく、時折事故が発生することもありました。また、トンネルの前後にある急カーブも問題であり、会津若松側の曲率半径は40メートル、新潟側は50メートルと急激に曲がっています。このため、高さが3.5メートルを超える車両はトンネルを通ることができず、別の経路である磐越自動車道などを利用する必要がありました。

揚川改良とその影響

2013年に全線供用が開始された「揚川改良」は，このトンネルに代わる新たな道路整備を目的としたもので、阿賀野川左岸の山間部を通る新しい道路が整備されました。これにより、従来の揚川隧道の通行止めが実施され、交通の安全性と利便性が向上しました。

歴史的な節目

揚川隧道は以下のような歴史的な変遷を辿っています：

• - 1961年 - 揚川隧道が二級国道115号新潟平線の一部として開通。
• - 1963年 - 一級国道49号に昇格。
• - 2013年 - 新たな道路である「揚川改良」の供用開始に伴い、揚川隧道は全面通行止めとなる。

このトンネルを通じて、地域における交通の発展が促進されてきましたが、現在ではその機能が終了し、より安全な道路に取って代わられた形となっています。揚川隧道は、その歴史や背景を知る上で重要な場所となっています。

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