撫養町大桑島

撫養町大桑島について

撫養町大桑島（むやちょうおおくわじま）は、徳島県鳴門市に位置する地域で、郵便番号は772-0011です。この地区は、自然環境と都市生活が調和した住宅地域として知られています。

地理的特性

撫養町大桑島は、鳴門市の東部にあり、讃岐山脈・天円山の東側に広がっています。北側は小鳴門海峡に面しており、南側は撫養町小桑島と接しています。また、西側には撫養町黒崎があります。この地域は交通の要所でもあり、国道28号や徳島県道11号鳴門公園線、徳島県道42号瀬戸撫養線、さらには神戸淡路鳴門自動車道が通っています。

かつて、この地のほとんどは塩田として利用されていましたが、現在は住宅が建ち並び、多くの人々が生活する地域となっています。特に北部は小鳴門海峡に面し、風光明媚な場所であり、国指定の名勝である鳴門地内にある大毛島と繋がる小鳴門橋やボートレース鳴門が存在します。

南西部には鳴門市立図書館があり、その隣には市の史跡として知られるえびす山があります。えびす山は、撫養塩田発祥の地として知られ、その標高は約10メートルです。撫養町の歴史的な観点からも重要で、1599年に馬居七郎兵衛と大谷五郎右衛門がここに初めて入浜塩田を築いたとされています。

河川と小字

この地域には撫養川が流れており、地元住民にとって重要な水資源となっています。また、小字がいくつか存在し、地域の特性を表す役割を担っています。

歴史の歩み

撫養町大桑島は、江戸時代から明治22年にかけては板東郡および板野郡の村でした。寛文4年からは板野郡に編入され、明治22年からは撫養町の大字として位置付けられました。そして昭和22年3月には鳴南市となり、その後同年5月からは現在の鳴門市の字名として知られるようになりました。

1951年1月29日には、桑島海岸で発生した事故が特に記憶に残っています。この時、サルベージ会社が海底から引き揚げた旧軍の魚雷と爆弾を解体中に錯誤から火薬が引火し、重さ1.5トンの魚雷3個が爆発しました。この事故では作業員ら100人以上が重軽傷を負い、近隣地域にも20戸が全壊、100戸が半壊するという深刻な被害が出ましたが、幸いにも死者は出ませんでした。

世帯数と人口

2022年7月31日現在、撫養町大桑島の世帯数および人口についての詳細な統計があり、地域の人口動態を把握するための重要なデータとなっています。

学校と教育

この地域には、市立の小中学校が設置されており、その学区も明確になっています。子供たちが成長するための教育環境も整えられています。

地域の施設と交通

撫養町大桑島には、ボートレース鳴門をはじめとして、UZU PARK、パワーシティ鳴門、鳴門市桑島小学校、鳴門市立図書館、桑島八幡神社、そして小鳴門橋といった多種多様な施設があります。交通面では、国道28号や徳島県道11号、42号が通るほか、徳島バスや鳴門市地域バスが地域住民の移動手段として利用されています。

このように、撫養町大桑島は自然の恵みと都市生活が共存する魅力ある地域であり、その歴史や文化、交通網は地元の人々にとって重要な要素となっています。

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