播備ライナー

播備ライナーの概要

播備ライナー（ばんびライナー）は、かつて兵庫県姫路市の姫路駅と岡山県岡山市の天満屋バスセンターをつなぐ高速バス路線として運行されていました。この路線は2003年3月20日に運行を開始しましたが、残念ながらその後短期間で廃止となってしまいました。

運行の開始

播備ライナーは、神姫バス、JRバス中国、中鉄バスという3つのバス会社によって共同運営されていました。当初の期待とは裏腹に、播磨地域から岡山県への旅行者は少なく、特に岡山県側への需要は低迷していました。この地域の住民は京阪神方面への移動を主に選ぶ傾向が強く、結果としてこの路線は空席が多く、十分な利用者数を獲得することができませんでした。

施策と試み

運行開始から数ヶ月後の2003年5月には「3000人モニター大募集」というキャンペーンを実施するなど、利用促進のための努力がなされました。また同年7月18日にはダイヤ改正が行われ、姫路発の最初の便の出発時刻は20分早まり、停留所が増設されました。さらに、往復券や回数券の運賃も引き下げられました。しかし、これらの取り組みも効果を上げるには至らず、利用状況は改善しませんでした。

廃止

最終的には、鳴かず飛ばずの状態が続き、2003年12月24日の便をもって播備ライナーは運行を終了することとなりました。このように、播備ライナーは期待されたものの、短命に終わる運命を辿った高速バス路線となりました。

停車停留所

播備ライナーの主要な停車停留所は以下の通りです：

• - 姫路駅
• - 龍野
• - 相生
• - 赤穂

なお、岡山市内区間である「岡山商大前」「岡山駅前」「天満屋バスセンター」には、カッコ内の停留所からの乗車はできませんでした。さらに、龍野から岡山駅前間はハーバープリンス・ハーバーライナーとの共通乗車が可能である点も特徴でした。

運行ルート

播備ライナーの運行経路は次の通りです：
姫路市内から発車し、姫路市道駅前幹線（大手前通り）、姫路市道十二所前線（岡山行）、国道2号（姫路行）、兵庫県道415号和久今宿線、中地ランプ、姫路バイパス、太子竜野バイパス、姫路西バイパスを経て、山陽自動車道に入ります。最終的には岡山ICを経由して、国道53号を使って岡山市内に向かいます。特筆すべきは、姫路市内は一方通行であるため、往復では運行経路が異なることです。

運行本数

播備ライナーの運行本数は、昼間に9往復が設定されていました。これにより、利用者に一定の選択肢を提供していましたが、それでも路線全体の利用状況には影響を与えませんでした。運行開始から短期間での終焉は、地域における需要と交通の実態を再認識させるものでした。

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