播磨自動車道

播磨自動車道の概要

播磨自動車道（HARIMA EXPWY）は、兵庫県たつの市から宍粟市を結ぶ高速道路であり、その略称は播磨道です。この道路は、高速自動車国道に分類される重要な交通路となっています。なお、路線番号は「E29」と定められており、中国自動車道や鳥取自動車道とも連携しています。

法令上の位置付け

正式には、中国横断自動車道姫路鳥取線の一部として、兵庫県姫路市から鳥取県鳥取市にかけての範囲に含まれています。播磨自動車道の一部区間である播磨JCTから播磨新宮IC間は、2003年に開通し、山陽自動車道との接続点としても機能しています。特に、「播磨」という名称が示すように、播磨地域の西端近くを走る路線です。最後の開通区間である播磨新宮ICから宍粟JCT間も2022年に完成し、これで全線が利用可能となりました。

インターチェンジと施設

播磨自動車道は、全ての区間が兵庫県内に位置し、サービスエリアやパーキングエリアは設置されておらず、ガソリンスタンドも存在しません。このため、長距離の移動者は事前に他の地域での給油を検討する必要があります。また、各インターチェンジの場所は、上下線で異なることがあるため、注意が必要です。

トンネル情報

播磨自動車道には複数のトンネルがあり、最も長いものは国見山トンネルで、2,709メートルに及びます。以下は主なトンネルの一覧です:

• - 飯盛山トンネル: 318 m
• - 金坂トンネル: 1,238 m
• - 三濃山トンネル: 2,629 m
• - 莇原トンネル: 466 m
• - 鍛冶屋トンネル: 225 m
• - 時重トンネル: 261 m
• - 牧トンネル: 485 m
• - 角ヶ鼻トンネル: 270 m
• - 奥小屋トンネル: 1,227 m
• - 国見山トンネル: 2,709 m

歴史的背景

播磨自動車道の構想は1987年にさかのぼります。6月には、姫路・鳥取自動車道が全国の総合開発計画に明記され、その後、国土開発幹線自動車道建設法が改正され、この路線が新たに追加されました。2003年に初めての区間が開通し、以降、2019年に4車線化計画が発表され、2022年に全線が開通しました。これにより、播磨自動車道は地域の交通の便を大いに向上させる役割を果たしています。

地理的特徴と接続路線

播磨自動車道は、たつの市、相生市、宍粟市を通過し、その周辺地区へのアクセスを提供します。また、播磨JCTで山陽自動車道（E2）に、宍粟JCTで中国自動車道（E2A）に接続しています。

この高速道路は、地域社会における交通インフラの重要性を再認識させるものであり、今後の発展に向けての基盤を提供していると言えるでしょう。

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