政治局

政治局とは

政治局（英語: Politburo, Political Bureau）は、共産党や社会主義政党において、重要な政策決定を行う上級機関の名称です。政治局は、党の最高意思決定機関として機能し、国家の方向性を決定する上で中心的な役割を果たします。

政治局の成立

政治局の起源は、ソビエト連邦に遡ります。ボリシェヴィキが権力を掌握した後、中央委員会を頻繁に開催することが困難になったため、中央委員会総会の休会中に、政治局が中央委員会の機能を代行することになりました。これにより、迅速かつ効率的な政策決定が可能となりました。

政治局の構造

政治局は、党の規模や組織構造に応じて、様々な形態をとります。例えば、中国[[共産党]]中央政治局常務委員会のように、政治局の中にさらに代行機関が設置されることがあります。また、ソビエト連邦[[共産党]]や東ドイツの社会主義統一党のように、政治局員の他に「政治局員候補」が置かれることもありました。政治局のメンバーは、書記局のメンバーと兼務する者とそうでない者が存在します。

政治局の役割

社会主義国では、党が国家を指導するという原則が一般的です。そのため、国家の要職は、支配政党の政治局員や書記局員が兼務することが多く、政治局の決定が事実上の国家政策の方針決定となります。政治局での決定は、党の中央委員会や国家機関である議会などの承認を経ることがありますが、これは形式的なものにとどまることがほとんどです。

各国の政治局の例

ソ連[[共産党政治局]]
中国[[共産党]]中央政治局
ベトナム[[共産党]]中央委員会政治局
朝鮮労働党中央委員会政治局
ラオス人民革命党中央委員会政治局
キューバ[[共産党]]中央委員会政治局

日本共産党の幹部会

日本共産党では、政治局の代わりに「幹部会」が設置されています。幹部会は、中央委員会総会で選出された幹部会委員長を中心に構成され、党の日常的な運営や政策決定を行います。また、幹部会の中から「常任幹部会」が選出され、より迅速な意思決定を可能にしています。

政治局は、マルクス主義やマルクス・レーニン主義を掲げる政党において、重要な意思決定機関として機能しています。その構造や役割は、各国の政治体制や党の組織構造によって異なりますが、党の指導体制の中核を担う存在であることに変わりはありません。

関連項目

* 民主集中制

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