政策統括官 (総務省)

総務省 政策統括官について

総務省の政策統括官は、省内の政策立案を統括する重要な役職です。局長級の分掌職として、総務省組織令に基づき設置されています。現在の主な業務は、統計制度と恩給の二つであり、一人の政策統括官が両方を担当しています。

統計制度

統計制度に関する業務は、以前は総務省統計局内の統計基準部が担当していましたが、2005年の組織再編に伴い、政策統括官に移管されました。当初は「統計基準」の担当でしたが、2021年7月1日からは「統計制度」の担当として、より幅広い統計関連業務を担っています。

政策統括官は、統計制度の発達と改善に関する基本的事項の企画・立案、統計調査の実施に関する審査・調整、統計基準の設定、統計職員の養成、国際統計事務の統括など、多岐にわたる業務を遂行します。統計局や他の行政機関の所掌を除く、統計全般の発達と改善に関わる重要な役割を担っています。

恩給

恩給に関する業務は、もともと人事・恩給局が所管していましたが、2014年5月30日に内閣人事局が設置されたことで、人事部門が内閣人事局に移管され、恩給部門が政策統括官に移管されました。これにより、人事・恩給局は廃止されました。政策統括官は、恩給制度に関する企画・立案、恩給を受ける権利の裁定、恩給の支給と負担に関する業務を担当しています。

組織体制

政策統括官のもとには、以下の専門スタッフが配置され、各担当業務を分掌しています。

統計企画管理官
企画官（2人）
調査官（1人）
統計審査官（3人）
調査官（2人）
国際統計管理官
国際研修協力官
国際統計企画官
恩給企画管理官
調査官（2人）
恩給経理官
恩給業務管理官
調査官（1人）
情報処理調整官
国際統計交渉官(省令職)
恩給顧問医(非常勤)

これらのスタッフが、統計と恩給の各分野において専門的な知識と経験を活かし、政策統括官の業務をサポートしています。

過去の担当業務

かつては、情報通信担当の政策統括官も存在していましたが、2018年の組織再編により廃止され、代替としてサイバーセキュリティ統括官が設置されました。情報通信担当の政策統括官は、電子政府や電子自治体などを担当していました。

所掌事務

政策統括官は、総務省組織令に基づき、以下の事務を分掌・遂行します。

1. 総務省の所掌事務に関する総合的な政策の企画及び立案
2. 統計及び統計制度に関する事務
統計及び統計制度の発達及び改善に関する基本的事項の企画及び立案
統計調査の実施についての審査及び調整並びに統計基準の設定
統計職員の養成の企画及び立案
国際統計事務の統括
* 統計の発達及び改善に関すること（統計局及び他の行政機関の所掌に属するものを除く）
3. 恩給制度に関する企画及び立案
4. 恩給を受ける権利の裁定並びに恩給の支給及び負担

これらの事務を通じて、政策統括官は総務省の政策運営に重要な役割を果たしています。

政策統括官は、総務省の政策運営において、統計制度と恩給という重要な分野を統括する、非常に重要な役割を担っています。専門知識と高い調整能力が求められるこの役職は、総務省の円滑な運営に欠かせない存在です。

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