人事・恩給局

人事・恩給局について

人事・恩給局は、2001年1月6日の中央省庁再編によって、総務庁人事局と恩給局が統合され発足した、総務省の内部部局でした。この組織は、国家公務員の人事に関する制度の企画・立案、退職手当制度、特別職の国家公務員の給与制度、および恩給制度に関する企画・立案と、それらに関わる事務を幅広く担当していました。

しかし、2014年5月30日に内閣人事局が設置されたことで、人事部門の機能は内閣人事局に移管されることになりました。これにより、人事・恩給局は廃止され、恩給部門の業務は総務省の政策統括官（恩給担当）が引き継ぐことになりました。現在、恩給業務は総務省第二庁舎（東京都新宿区若松町19-1）にて行われています。

主な職務内容

人事・恩給局の主な職務は以下の通りでした。

国家公務員に関する制度の企画及び立案: 国家公務員制度全般に関する方針や規則の策定を行っていました。
内閣総理大臣の事務補佐: 国家公務員法第二章に規定される中央人事行政機関としての内閣総理大臣の職務を補佐していました。
国家公務員の退職手当制度に関する事務: 国家公務員の退職金制度に関する事務手続きや制度設計を担っていました。
特別職の国家公務員の給与制度: 特別職の国家公務員の給与体系や支給に関する事務を行っていました。
その他人事行政に関する事務: 他の行政機関の所掌に属するものを除く、国家公務員の人事行政に関わる様々な業務を担当していました。
恩給制度に関する企画及び立案: 公務員や軍人などが退職した後に支給される恩給制度の企画立案を行っていました。
恩給を受ける権利の裁定: 恩給を受け取る権利があるかどうかの判断と、恩給の支給に関する事務手続きを行っていました。
国会議員の互助年金及び互助一時金に関する事務: 国会議員の退職後の年金制度や一時金に関する事務を担当していました。

組織

人事・恩給局は、以下の組織で構成されていました。

局長
次長（2人）
総務課
人事政策課
公務員高齢対策課
恩給企画課
恩給審査課
恩給業務課
参事官（5人）

関連事項

人事・恩給局に関連する組織や制度として、以下のようなものがあります。

人事院事務総局: 国家公務員の人事行政を専門的に担当する機関です。
* 議員年金: 国会議員が退職後に受け取ることができる年金制度です。

人事・恩給局は、国家公務員制度の根幹を支える重要な役割を担っていましたが、内閣人事局の設置により、その役割を終えました。しかし、その業務は内閣人事局や総務省の政策統括官に引き継がれ、現在も国の重要な機能として継続されています。

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