故に、摩天楼

MUCC 32ndシングル「故に、摩天楼」詳細解説

2014年9月10日、ソニー・ミュージックアソシエイテッドレコーズよりMUCCの32枚目のシングル「故に、摩天楼」がリリースされました。前作「ENDER ENDER」から約半年ぶりとなるこのシングルは、人気アニメ『金田一少年の事件簿R』のオープニングテーマに起用されたことで話題を呼びました。2013年の「World's End」以来となるアニメタイアップ作品という点も注目を集めました。

多様な形態でのリリース

「故に、摩天楼」は、通常盤に加え、初回生産限定盤、そしてアニメ仕様ジャケットの期間限定生産盤という3つの形態で発売されました。それぞれの形態で収録内容に違いがあり、コレクター心をくすぐる仕様となっています。

特に初回生産限定盤は、ファンにとって貴重なアイテムと言えるでしょう。この形態には、ミュージックビデオに加え、MUCCのアルバム『THE END OF THE WORLD』とシングル「ENDER ENDER」に収録された楽曲のデモ音源が収録されています。デモ音源は、正式タイトルとデモ音源時の仮タイトルの両方が記載されており、楽曲制作過程の一端を垣間見ることができる貴重な資料となっています。さらに、初回プレス分にはアニメ描き下ろしワイドキャップステッカーも封入され、まさにコレクターズアイテムと言えるでしょう。

楽曲について

表題曲「故に、摩天楼」は、ミヤによる作詞・作曲。アルバム『THE END OF THE WORLD』制作中に既に完成していた楽曲で、ミヤ自身は「わかりやすい曲にしたかった」と語っています。この曲は、アニメのオープニングテーマとして使用されたこともあり、多くのリスナーに親しまれました。

通常盤には、「故に、摩天楼」に加え、同じくミヤが作詞作曲を手掛けた新曲「Conquest」、そして「故に、摩天楼」のTV EDIT版とオリジナルカラオケが収録されています。「Conquest」は、ミヤが「アルバムの延長線上にある曲」と表現しており、『THE END OF THE WORLD』の世界観を継承する楽曲と言えるでしょう。

初回限定盤に収録されているデモ音源は、アルバム『THE END OF THE WORLD』とシングル「ENDER ENDER」の収録曲のデモバージョンです。それぞれの楽曲について、正式タイトルと、デモ音源時の仮タイトルが併記されており、楽曲制作の過程を知る上で非常に興味深い内容となっています。これらのデモ音源は、完成版とは異なる部分も含まれており、楽曲がどのように完成に近づいていったのかを想像する楽しみを与えてくれます。

まとめ

「故に、摩天楼」は、アニメタイアップという大きな話題性、そして初回限定盤の豪華な内容、そして通常盤とアニメ仕様ジャケット版のリリースなど、様々な面で注目を集めたシングルです。楽曲そのもののクオリティはもちろん、パッケージングや収録内容の充実ぶりも高く評価され、MUCCの代表作の一つと言えるでしょう。シングルリリースから時が経ちましたが、今でも多くのファンに愛され続けている作品です。

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