教誓寺

教誓寺（きょうせいじ）

教誓寺は、大阪府茨木市安元に位置する真宗大谷派の寺院であり、山号は安元山（あんげんざん）として知られています。その本尊である阿弥陀如来は、多くの信者に親しまれています。

歴史

教誓寺の創建の年は不明ですが、1817年（文化14年）に石川県の妙覚寺に所属する僧侶・信明が入山し、寺院の中興が行われました。続く1841年（天保12年）には、本山からの許可を得て、本尊や親鸞聖人の絵像、その他の三幅の絵を拝受し、正式な寺院としての体裁が整いました。しかし、1928年（昭和3年）には火災に見舞われますが、1932年（昭和7年）に門徒の協力を得て再建され、現在に至ります。

住職

教誓寺は、江戸時代には忍頂寺の末寺であり、一時は無住職の状態にありましたが、能登出身の人物が大谷派として再興し、初代住職に就任しました。以降、寺院の住職は世代を超えて続いています。第四世住職は藤波大喜で、その子である藤波大円が第五世住職に、藤波大超が第六世住職となりました。特に大超は1894年から1993年まで生きた郷土史家であり、地域の隠れキリシタンの歴史を発見したことで有名です。さらには、茨木市立キリシタン遺物史料館の初代館長としても活動しました。

所在地・アクセス

教誓寺の所在地は、〒568-0084 大阪府茨木市大字安元92です。最寄り駅はJR京都線の茨木駅や阪急京都本線の茨木市駅であり、これらの駅からは阪急バス89系統を利用し「安元」停留所で下車することができます。ただし、バス停から寺院への道は細い路地で、雑木が茂っているため通行が難しい場合があります。そのため、バス停から西側へ約200メートルの車道を迂回してアクセスするのが良いでしょう。

周辺の関連項目

教誓寺の周辺には、飯原神社、安元地区常設老人集会所、法林寺、皇大神宮、竜仙峡、忍頂寺寿命院及び八所神社、さらに茨木市立忍頂寺小学校などの施設が点在しています。この地域は歴史的な背景が豊かで、寺院巡りや散策に訪れる人にとって魅力的な場所です。

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