敷地駅

敷地駅（しきじえき）

敷地駅は、静岡県磐田市敷地に設置されている天竜浜名湖鉄道の駅員が常駐していない無人駅です。この駅は、1940年に鉄道省の二俣線の一部として開業されて以来、地域の交通機関としての役割を果たしてきました。駅の歴史は、貨物取扱から旅客駅への移行を経て、近年では簡易郵便局との併設も行われるなど、時代の変化に対応しています。

駅の歴史

敷地駅は1940年6月1日に、鉄道省によって二俣線の遠江森駅から金指駅までの延伸時に開設されました。当初は一般駅としてスタートしましたが、1961年には遠州鉄道の気動車がこの駅を経由して遠江森駅まで乗り入れることが決まりました。その後、1962年に貨物取扱が廃止され、駅は旅客専用となりましたが、1966年には再び遠州鉄道の乘り入れが終了しました。

1970年には荷物の取り扱いが廃止され、完全な無人駅へと移行しました。1987年には、二俣線が第三セクターによる鉄道へと転換され、現在の天竜浜名湖鉄道の一部として運営されています。そして2012年5月には、駅舎内に豊岡敷地簡易郵便局が新たに設けられ、地域住民にとってより便利な施設となりました。

駅の構造と設備

敷地駅は、シンプルな単式ホーム1面1線を持つ地上駅であり、無人駅として運営されています。これにより、ローカルな利用者に優しい設計となっています。駅舎内には以前の貨物用引込線の跡が見受けられ、地域の歴史を感じさせます。さらに、併設された豊岡敷地簡易郵便局は、駅を利用する多くの人々に役立つ便利なサービスを提供しています。

利用状況

近年の乗車人員は地域の交通利用の傾向を反映しており、敷地駅は地域の住民にとって生活の一部となっています。特に、磐田市が運行するデマンド型乗り合いタクシー「お助け号」の豊岡線がこの駅を発着点としているため、地元住民は予約することで便利な移動手段を得られます。

駅周辺の魅力

敷地駅周辺には、新平山工業団地やヤマハ発動機の豊岡工場があり、地域の経済活動の中心とも言える場所です。周辺の工業地帯は、地域の発展に寄与しており、働く人々の交通手段としても重要な役割を果たしています。また、周辺に住む地域住民のための交通サービスも充実しています。

まとめ

敷地駅は、その静かな環境の中で地域の人々に愛されている駅です。鉄道としての役割を果たすだけでなく、地域の交流やビジネスの一環としても重要な位置を占めています。天竜浜名湖鉄道の一翼を担いながら、地域住民の生活を支える存在として、これからも多くの人々に利用され続けることでしょう。

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