天竜浜名湖鉄道

天竜浜名湖鉄道株式会社

概要

天竜浜名湖鉄道株式会社は、静岡県に拠点を置く第三セクターの鉄道会社です。静岡県および沿線自治体が出資して設立され、旧国鉄の特定地方交通線である二俣線を前身として、浜名湖北岸を走る天竜浜名湖線を運営しています。本社は浜松市天竜区の天竜二俣駅にあります。

会社の歴史

天竜浜名湖鉄道は1986年に設立され、翌年の1987年3月15日に天竜浜名湖線が開業しました。2003年には天竜市観光協会から川下り事業の運営を引き継ぎ、観光客向けの河川航行サービスを開始しました。しかし、2011年には天竜川下りで重大な事故が発生し、運航が中止されました。さらに2019年には、三陸鉄道と地域活性化に関する協定を締結しました。2024年には運賃の見直しが予定されています。

鉄道事業

路線

天竜浜名湖線は、掛川駅から新所原駅までの距離67.7kmを結ぶ第一種鉄道事業の路線です。沿線には自然豊かな風景や観光名所が点在しており、地域の交通手段としてだけでなく、観光ルートとしても利用されています。

車両

天竜浜名湖鉄道では、現行のTH2100形とTH9200形の車両が運行されています。TH2100形は、2001年に登場した車両で、最新鋭の技術が組み込まれています。最大速度は85 km/hで、座席はセミクロスシート配置です。これに対し、TH9200形は団体列車運用を見越した特別車両で、カラフルな外装デザインを持ち、宝くじの助成を受けた「宝くじ号」として知られています。

また、過去にはTH1形、TH2形、TH3000形なども在籍しており、それぞれ特徴的なデザインや機能を備えた車両がありました。特にTH1形は開業当初から活躍し、後にTH2100形に置き換えられました。トロッコ用客車もトロッコ列車「トロッコそよかぜ号」で活用されていましたが、安全面や財政的な問題から運行が停止されました。

乗車券と料金

天竜浜名湖鉄道では、様々な乗車券が販売されています。大人向けの普通運賃の他、交通機関の乗り放題を含むフリーきっぷや、特定エリアでの乗り降りが自由なきっぷなどがあります。また、観光イベントに合わせた特別なきっぷも時折発売されています。

過去の事業

2003年から2011年まで行われていた川下り事業は、観光名所を結ぶ重要なサービスでした。しかし、2011年の事故影響で事業再開が難しく、最終的には廃止の決定が下されました。

まとめ

天竜浜名湖鉄道は静岡県の魅力を伝えるための交通機関として今も活動を続けています。地域の観光資源との連携や、新たなサービスの充実を図りながら、多くの乗客を迎えることを目指しています。

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