文化通り (郡山市)

福島県郡山市内を東西方向に延びる幹線道路に「文化通り」があります。この通りは、郡山駅に近い本町地区から西へ進み、国道49号線が交わる開成三丁目交差点までの約2.7キロメートルを結んでいます。

そして、開成三丁目交差点からさらに西側へ続くのが「安高通り」と呼ばれる区間です。こちらは福島県道6号郡山湖南線の一部をなし、沿道に福島県立安積高等学校があることからこの愛称が付けられました。

文化通りの区間は、郡山市道1-32号本町開成線として位置づけられています。また、本町から台新地区にある国道4号あさか野バイパスの台新交差点に至る約3.8キロメートルの範囲は、都市計画道路本町谷地林線としても計画・整備が進められています。

この通りが「文化通り」と呼ばれる所以は、沿道に数多くの文化施設が集積していることにあります。古くは郡山市公会堂が建てられ、その後も郡山市民文化センター、郡山市中央図書館、郡山市歴史資料館、郡山市立中央公民館といった公共施設が加わりました。かつては郡山市民会館や映画館「アートパレス」も存在し、解体や閉館を経たものの、長年にわたり郡山の文化活動を支える地域の中核として機能してきました。

交通円滑化や景観整備も進められています。特に、昭和通りとの交差点である文化通り入口から鶴見坦一丁目付近にかけての区間では、片側二車線化が実施されました。また、郡山駅に近い本町地区から郡山市民文化センター周辺にかけては、電線の地中化が進められ、よりすっきりとした街並みが形成されています。

この通りには、歴史的な出来事もありました。2011年2月16日には、本町一丁目での道路拡幅工事中に、1945年の郡山大空襲によるものとみられる焼夷弾（不発弾）が発見され、一時的に周辺が立ち入り禁止となる事態が発生しました。

また、長期にわたる整備を経て、2012年3月には昭和通りから本町の通称「貨物通り」までの約310メートル区間が開通し、主要区間の全線供用が開始されました。

文化通りおよび安高通りは、複数の主要道路と交差しています。主なものは以下の通りです。

文化通り区間:
福島県道17号郡山停車場線（昭和通り） - 文化通り入口交差点
内環状線
国道49号 - 開成三丁目交差点
安高通り区間:
福島県道6号郡山湖南線 - 開成三丁目交差点（ここから県道の一部となる）
国道4号郡山バイパス（あさか野バイパス） - 台新交差点

安高通り沿道には、前述の福島県立安積高等学校をはじめ、市民に利用される施設が見られます。

福島県立安積高等学校
せせらぎこみち
ヨークベニマル台新店

このように、文化通りと安高通りは、郡山市の東西を結ぶ重要な交通網であるだけでなく、沿道に文化・教育・商業施設が集まる、市民生活に深く根差した主要な通りとして機能しています。

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