新たな戦いの幕開け

『新たな戦いの幕開け』あらすじ

『新たな戦いの幕開け』は、人気ファンタジー・ドラマ『ゲーム・オブ・スローンズ』のシーズン5、第1話として放送されました。このエピソードでは、プロデューサーでもあるデイヴィッド・ベニオフとD・B・ワイスが、原作『剣嵐の大地』、『乱鴉の饗宴』、『竜との舞踏』を基に脚本を執筆し、マイケル・スロヴィスが監督を務めました。

物語は、各キャラクターがそれぞれの場所で新たな局面を迎える様子を描いています。

プロローグ

幼少期のサーセイが、魔女〈蛙のマギー〉に未来を占ってもらう場面から始まります。マギーは、サーセイが王と結婚し、3人の子供をもうけるが、その子供たちは皆、金の王冠をかぶるものの、いずれは死を迎えるという予言をします。また、若く美しい女王がサーセイを貶めるだろうと告げます。この予言が、後のサーセイの行動に大きな影響を与えることになります。

キングズランディング

時は現在に戻り、タイウィン・ラニスターの葬儀が行われています。サーセイは、タイウィンの死はティリオンの脱獄が原因だとジェイミーを責めます。また、叔父のケヴァンと息子のランセルが現れます。ランセルは、七神正教の狂信的な一派〈雀〉に加わっており、過去の不倫関係とロバート王の死に関わったことをサーセイに謝罪します。一方、マージェリーは兄ロラスとオリヴァーの男色関係を目撃し、ロラスに慎重になるように注意します。タイウィンの死によって、マージェリーとサーセイとの結婚が強制されることはなくなったものの、マージェリーはサーセイがキングズランディングに残ることを懸念し、解決策があることを示唆します。

ペントス

ティリオンは、ヴァリスの手引きでウェスタロスから脱出し、ペントスに到着します。ヴァリスは、デナーリス・ターガリエンを鉄の玉座に就ける計画を明かし、ティリオンと共にミーリーンへ向かうことを提案します。

奴隷商人湾

ミーリーンでは、〈穢れなき軍団〉がハーピー像を引きずり下ろしますが、その後、〈ハーピーの息子たち〉による襲撃で兵士が殺害されます。デナーリスは、グレイ・ワームに犯人を捜索させ、犠牲者を神殿に埋葬します。ヒズダール・ゾ・ロラクは、ユンカイでの交渉が成功し、かつての奴隷と主人の委員会に権力が移譲されたと報告します。しかし、〈賢明なる親方〉たちは、闘技場の再開を要求します。デナーリスはこれを拒否しますが、ダーリオ・ナハーリスは闘技場は有益な側面もあるとデナーリスに再考を促します。さらに、デナーリスは地下に閉じ込めている二頭のドラゴンを訪れますが、ドラゴンは敵意をむき出しにし、デナーリスは恐れて逃げ帰ります。

谷間

ピーター・ベイリッシュとサンサは、ロビン・アリンの訓練を見学します。ベイリッシュは手紙を受け取り隠しますが、サンサはそれを目撃します。ベイリッシュはヨーン・ロイスに、サンサと共に自分の故郷フィンガーズに向かうと言いますが、実際にはラニスター家から逃れるため、西へ向かう計画を明かします。一方、ポドリックはブライエニーに、スターク家の娘たちを見つけるとジェイミーに誓ったことを思い出させます。ブライエニーは、アリアが彼女の保護を拒否したことに落胆しますが、ベイリッシュとサンサの一行を目撃します。

壁

ジョン・スノウは〈冥夜の守人〉の新兵を訓練しています。サムは、総帥選挙について議論し、〈野人〉を憎むアリザー・ソーンが選ばれることを恐れます。ジョンはメリサンドルに呼ばれ、スタニスと会います。スタニスは、マンス・レイダーを説得し、自分の軍に〈野人〉を加えたいと考えています。ジョンはマンスを説得しますが、マンスは拒否します。結果、マンスは火刑に処されますが、ジョンの手によって楽な最期を遂げます。

評判

『新たな戦いの幕開け』は、アメリカで800万人に視聴され、シリーズ最高視聴率を記録しました。さらに一週間で1010万人がビデオとストリーミングで視聴し、合計1810万人が視聴したことになります。イギリスでは、Sky Atlanticで263万人が視聴し、チャンネル最高記録を樹立しました。このエピソードは、シリーズ全体で2番目に高い視聴率を記録しました。

参照

スター・チャンネル 『ゲーム・オブ・スローンズ』ページ
ワーナー・ブラザース DVD&Blu-ray 『ゲーム・オブ・スローンズ』ページ
Official U.S. website HBO
The Wars to Come" at HBO.com
The Wars to Come" - インターネット・ムービー・データベース （英語）

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