新・必殺仕舞人

新・必殺仕舞人

『新・必殺仕舞人』は1982年7月から9月にかけてテレビ朝日系で放送されたテレビ時代劇であり、全13話で構成されています。この作品は、朝日放送と松竹が共同制作したもので、主演には京マチ子が起用されています。また、本作は「必殺シリーズ」の第18作として位置づけられています。

概要

本作は『必殺仕舞人』の続編として制作されており、DVD版も販売されています。このシリーズは中村主水以外のキャラクターにあたる、明確な続編です。前作のコンセプトを引き継ぎつつ、新たに寺男の権太が登場します。これにより、本然寺から京山一座への依頼の形式が変更されました。晋松の殺し技も新たなものに変更されています。また、踊りの場面では大阪松竹歌劇団の滝川はやみを振り付けに迎えており、視覚的にも華やかな演出が施されています。

あらすじ

前作の結末で将軍家との縁を断たれ、坂東京山一座は解散を余儀なくされました。その後、京山はおはなと共に出家し、自らに関わった人々を供養するための巡礼の旅に出ます。旅から戻った京山とおはなが本然寺に帰ってきた折、以前の仲間である直次郎と踊り子たちが、ヤクザに追われる事件が発生します。彼らは興行師に騙され、草津のヤクザに売られていたのです。

京山は直次郎たちを救うため、草津温泉へ向かいます。その途中、再び生き延びた晋松と合流し、一行に加わります。草津では女親分のお寅と対面し、彼女の考えを知ることで京山は彼女を助けることを決意します。権太という新キャラクターの影響で、本然寺からの依頼の取り扱いが変わり、物語の展開に新たな刺激をもたらします。

京山は坂東京山一座を再結成し、草津での興行を開始しますが、興行を妨害する仁兵衛が現れます。権太が持つ興行許可証によって、仁兵衛は手出しができず、興行は成功を収めます。しかし仁兵衛はお寅を殺害し、京山を捕まえることに成功します。彼は京山に対して厳罰を課してしまいます。

解放された京山は、お寅の無念を晴らすため、再び仕舞人としての役割を担い、晋松と直次郎、おはなと共に殺しの世界に戻ることを決意します。

概略

『新・必殺仕舞人』においては、本然寺からの依頼の受け方が大きく変わっています。京山への依頼が権太を通じて行われるため、彼の性格によってストーリーが複雑に展開します。依頼文は本来の目的と偽装された形で京山に託され、権太の登場により様々なハプニングが起こります。

登場人物

• - 坂東京山: 演じるのは京マチ子。元殺し屋で、民謡手踊り一座の座長を務めます。
• - 晋松: 演じるのは高橋悦史。プロの元殺し屋で、京山の参謀役を担います。
• - 直次郎: 演じるのは本田博太郎。一座の一員で、京山と踊り子たちを支えます。
• - おはな: 演じるのは西崎みどり。一座の踊り子であり、京山を助ける役回りです。
• - 権太: 演じるのは花紀京。本然寺の寺男で、物語を進行させるキーパーソンとなります。

作品全体を通して、個性的なキャラクターたちが織りなす物語と、緊張感のある殺しのバトルが見どころです。多様な殺し技や、それに伴う音楽も本作の特徴的な要素となっています。

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