新三国トンネル

新三国トンネル

新三国トンネルは、群馬県と新潟県の県境に位置する国道17号の自動車用トンネルです。全長は約1,284メートルで、2車線（上下線各1車線）で運用されています。このトンネルは、老朽化した従来の三国トンネル（三國隧道）に代わるものとして建設されました。

建設の背景

旧三国トンネルは、1957年（昭和32年）の完成から半世紀以上が経過し、老朽化が深刻化していました。さらに、過去の補修工事によってトンネル内部が狭くなり、大型車両が壁面を擦ったり、センターラインを大きくはみ出したりする状況が頻発し、交通安全上の問題となっていました。これらの問題を解決するため、抜本的な対策として新トンネルの建設が計画されました。

開発の経過

新三国トンネルの建設は、地域住民の長年の要望から始まりました。

2000年（平成12年）- 群馬県利根郡新治村（現みなかみ町）と新潟県南魚沼郡湯沢町などが「新三国トンネル開削促進期成同盟会」を結成し、国や県にトンネルの付け替えを要望しました。
2004年（平成16年）- 国土交通省が新三国トンネルの調査と計画を開始しました。
2013年（平成25年）8月 - 新三国トンネルの開削に向けた準備工事が着工されました。
2016年（平成28年）3月 - 国土交通省から準備工事の進捗状況が報告されました。この時点では、開通時期は未定でした。
2017年（平成29年）8月 - トンネルの掘削工事が開始されました。
2019年（令和元年）
8月8日 - トンネルが貫通しました。
10月1日 - トンネルの貫通式が執り行われました。
2022年（令和4年）3月19日 - 開通式典とセレモニーを経て、16時に新三国トンネルが開通しました。

新三国トンネルの開通により、交通の安全性が向上し、地域間の連携が強化されることが期待されています。

外部リンク

新三国トンネル環境検討委員会／国土交通省高崎河川国道事務所
【新潟】３９億余のフジタに決まる／関東整備局 新三国トンネル
三国防災／国土交通省高崎河川国道事務所

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