新亀製作所

株式会社新亀製作所は、1952年に大阪で創業した工具メーカーです。主力製品は、SUNFLAGブランドのドライバーやドライバービットであり、その高い品質と革新的な技術で知られています。同社は、数多くの工業所有権を出願・登録しており、特にドライバービットの分野では、独自の技術を駆使した製品を開発しています。

技術力と製品

新亀製作所の製品の中でも、特筆すべきは「テーパースリムエックスビット」と「スーパースリムトーションビット」です。これらのビットは、中心部にトーションゾーンを設けることで、ねじれを利用して先端部への負荷を軽減する構造を採用しています。これにより、ビットの耐久性が向上し、より長く使用できるようになりました。このような技術力によって、プロの職人からDIY愛好家まで、幅広い層から支持を得ています。

同社の売上構成比は、利器工匠卸しが40%、DIY卸しが35%、輸出が15%となっています。この数字からも、同社の製品が様々な分野で活用されていることが分かります。

沿革

新亀製作所の歴史は、1952年に藤本亀信が大阪市東成区で創業したことに始まります。当初は小さな工場でしたが、技術力を高め、事業を拡大してきました。1960年には日本工業規格（JIS）を取得し、品質管理においても高い水準を達成しました。1965年には、東大阪市に工場を移転し、生産体制を強化しています。

1977年には、有限会社から株式会社へと組織変更を行い、同時に電気用品製造事業所の認可も取得しました。1978年には、小型交流電動機の製造認可も取得し、事業領域を拡大しています。1981年には、長年の社会貢献が認められ、日本赤十字社金色有功章を受章し、大阪府知事からも永年事業表彰を受けています。また、1997年には新潟県三条市に営業所を開設し、2006年には東大阪工場内にビット専用工場を完成させ、2009年には東京出張所を開設するなど、全国的な販売体制を整えています。

主な製品

新亀製作所の主な製品は、ドライバー、六角棒スパナ、電動ドライバー用ビットなどです。これらの製品は、いずれも高い品質と使いやすさを追求しており、プロの現場から一般家庭まで、幅広い用途で活躍しています。

まとめ

株式会社新亀製作所は、長年の歴史の中で培われた技術力と、常に革新的な製品を追求する姿勢によって、工具業界において確固たる地位を築いてきました。これからも、その高い技術力と品質を活かし、より良い製品を提供し続けることが期待されます。

参考資料

『生活産業企業年鑑 生産編2010』株式会社家庭日用品新聞社
株式会社新亀製作所公式サイト

関連項目

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