新井万央

新井万央（あらい まお）は、2003年5月23日生まれ、東京都出身の日本の柔道選手です。78kg超級の階級で、身長171cm、体重85kgという体格を活かしたダイナミックな柔道が特徴です。血液型はA型で、右組みを得意とし、内股を始めとした多彩な技を持ちます。

経歴

柔道を始めたのは10歳の時、五十嵐道場でした。中学校時代からその才能を発揮し、東松山北中学校3年の時には全国中学校[[柔道大会]]70kg超級で準優勝を果たしました。高校は当初、夙川高校に進学。1年時にはインターハイ個人戦78kg超級で3回戦敗退となりましたが、団体戦では準優勝に貢献しました。その後、埼玉栄高校に転校すると、3年時にはインターハイ団体戦で3位、個人戦ではオール一本勝ちで優勝という圧倒的な強さを見せました。また、全日本ジュニアでは3位入賞を果たしています。

2022年には日体大に進学。1年時、世界ジュニアでは決勝でトルコのヒラル・エズテュルク選手と対戦し、内股で技ありを奪った後、抑え込みで一度は勝利するも、帯より下を掴んで投げたとして一本が取り消しになりました。しかし、その後大内刈で一本勝ちし見事優勝。団体戦でも決勝でエズテュルク選手を腕緘で破り、チームの優勝を決定づけました。さらに、全日本ジュニアでは環太平洋大学の椋木美希選手を破り優勝。ベルギー国際ではジュニアの部で優勝するも、翌日のシニアの部では決勝で椋木選手に敗れ準優勝となりました。

2年時には体重別で3位。ワールドユニバーシティゲームズでは個人戦で初戦敗退となりましたが、団体戦ではチームが優勝を決めました。全日本ジュニアでは決勝で椋木選手に敗れ準優勝。世界ジュニアでは決勝で椋木選手に反則勝ちし、2連覇を達成しました。団体戦でも決勝でフランスのセリア・カンカン選手に逆転勝ちし、チームを優勝に導きました。

グランドスラム東京では、準決勝でイスラエルのラズ・ヘルシュコ選手、決勝ではフランスのレア・フォンテーヌ選手を破り優勝。しかし、グランドスラム・パリでは準々決勝でフォンテーヌ選手に敗れ、3位決定戦でもヘルシュコ選手に敗れ5位となりました。

3年時には体重別で準優勝。しかし、その実績から世界選手権代表に選出されました。アジア選手権では3位に入賞し、団体戦では優勝。世界選手権では3回戦で敗退となりましたが、世界団体では優勝に貢献しました。グランドスラム東京では、決勝でロシアのエリス・スタルツェワ選手を破り2連覇を達成しています。

戦績

2018年 - 全国中学校[[柔道大会]] 2位（70kg超級）
2019年 - インターハイ 団体戦 2位
2021年 - インターハイ 個人戦 優勝、団体戦 3位
2021年 - 全日本ジュニア 3位
2022年 - スペインジュニア国際 優勝
2022年 - 世界ジュニア 個人戦 優勝、団体戦 優勝
2022年 - 全日本ジュニア 優勝
2022年 - 講道館杯 5位
2023年 - ベルギー国際 ジュニアの部 優勝、シニアの部 2位
2023年 - 体重別 3位
2023年 - ワールドユニバーシティゲームズ 団体戦 優勝
2023年 - 全日本ジュニア 2位
2023年 - 世界ジュニア 個人戦 優勝、団体戦 優勝
2023年 - 講道館杯 5位
2023年 - グランドスラム東京 優勝
2024年 - グランドスラムパリ 5位
2024年 - 体重別 3位
2024年 - アジア選手権 個人戦 3位、団体戦 優勝
2024年 - 世界団体 優勝
2024年 - グランドスラム東京 優勝

(出典: JudoInside.com)

現在のIJF世界ランキングは1050ポイントで36位（2024年12月9日現在）です。

新井万央選手は、その若さと才能で、今後の柔道界を牽引する選手として注目されています。

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