新井寿枝

新井 寿枝（あらい ひさえ）

1986年11月22日生まれ。大阪府出身。画家、アートメッセンジャーとして知られ、かつてはファッションモデルとしても活動しました。大阪信愛女学院短期大学を卒業。著名な家族として、父は元プロ野球選手の新井宏昌氏、下の妹は2012年のミス日本グランプリ受賞者で世界的モデル・元アルティメット選手の稲垣貴子（旧姓・新井貴子）氏がいます。妹の配偶者である稲垣啓太氏はラグビー選手です。

生い立ちと家族との絆

新井寿枝氏は、元プロ野球選手であった父と、客室乗務員を務めていた母（2010年にがんで死去）の間に長女として誕生しました。二人の妹がおり、特に末の妹である貴子氏とは深い絆で結ばれています。2010年に母を亡くした際、当時スポーツ選手として活動していた貴子氏が大きな衝撃を受け、意気消沈している様子を見て、寿枝氏はモデルへの道を勧めたとされています。これが妹・貴子氏のその後のキャリアのきっかけの一つとなったというエピソードが残っています。

芸術を通じた国際交流

短大卒業後、画家としての道を歩み始めます。公式には「アートメッセンジャー」や「絵手紙師見習い」とも称され、その活動は絵画制作にとどまりません。2009年からは、シンガポールや香港といったアジア各国の外国人向けに、日本の伝統的な絵手紙を現代的にアレンジした「アートメッセージ」の普及活動を開始しました。これは、言葉や文化の壁を超えて、日本の豊かな風土や繊細な美意識を伝える試みであり、文化交流の一環として国内外で注目を集めました。

ミス日本での活躍

2011年には、日本の美と教養を競うミス日本コンテストに出場し、「ミス日本ミス着物」のタイトルを獲得しました。この受賞を機に、新井氏は日本を代表する存在として様々な公的活動に参加する機会を得ます。特に、外国人観光客誘致を目的とした「VISIT JAPAN2011」キャンペーンではスペシャルサポーターを務め、自身の「アートメッセージ」を活用したオリジナルカレンダーを制作・配布するなど、日本の魅力を世界に発信する役割を担いました。

社会貢献への情熱

ミス日本としての活動と並行して、新井氏は社会貢献活動にも強い意欲を示します。2012年から2017年までの期間、カンボジア王国のテニス連盟親善大使に任命され、スポーツを通じた国際親善に貢献しました。さらに、2013年にはミス日本コンテストの歴代受賞者や関係者が中心となって立ち上げたボランティア団体「ミス日本ボランティア協会」の初代代表に就任。組織的な社会貢献活動の基盤作りに関わりました。

スリーハーツ財団設立とその理念

新井氏の社会貢献活動の中でも特筆されるのが、2014年にカンボジアで自ら発起人となり設立した「スリーハーツ財団」です。この財団は、東南アジアを中心とした新興国を対象に、社会福祉向上を目的とした様々なイベントやプロジェクトを展開しています。ミス日本コンテスト事務局などとも協力体制を築き、活動の輪を広げています。「スリーハーツ（Three Hearts）」という名称には、「スポーツ振興」「健康教育」「文化交流」という財団の三本柱となる活動分野が込められていると同時に、新井三姉妹を象徴する意味も含まれているとされています。

帰国後の活動と私生活

2018年に日本へ帰国。帰国後も、ミス日本にゆかりのある活動を続け、ミス日本歴代受賞者らによって組織される「ミス日本運営委員会」の初代委員長を務めました。私生活では、2020年7月に一般男性と結婚。その後、2021年9月には第一子の妊娠が公表され、翌2022年3月に出産予定であることが報じられました。

メディア露出

妹である稲垣貴子氏がメディアで取り上げられる際、姉妹で共演する機会もありました。ABCテレビの番組「キャスト」では、貴子氏のミス日本グランプリ受賞特集に姉妹で出演し、受賞当時のたすきを披露。家族間の温かいエピソードも語りました。また、テレビ朝日の「中居正広の怪しい噂の集まる図書館」にも姉妹で出演しています。

画家、元モデル、そして国際的な社会貢献活動家として、多方面で活躍を続ける新井寿枝氏。自身の芸術的才能を活かした文化発信に加え、ボランティア活動や財団設立を通じて社会的な課題にも積極的に向き合っています。著名な家族を持ちながらも、自身の確固たる理念に基づき、国内外で positive な影響を与え続けている人物である。

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