新党大地 (2012-)

新党大地の概要

新党大地（しんとうだいち）は、2011年12月28日に結成された日本の政党で、活動は2012年から始まりました。元々は北海道で活動していた地域政党が母体となっており、党首には鈴木宗男元衆議院議員が就任しました。設立当初は「大地・真民主党」という名称でしたが、結党から9日後の2012年1月5日に「新党大地・真民主」に変更され、また2012年11月28日には新党大地と名を改めました。これらの名称変更は、党自身の認知度を高めるための戦略でもあったと考えられます。

党の歴史と発展

2012年の設立時、新党大地には衆議院議員3名、参議院議員2名が所属しており、合計5名の国会議員を擁することで政党要件を満たしていました。このため、2012年4月から政党交付金を受け取ることが可能になりました。当初は与党としての立場を持っていましたが、消費税増税に反対したことなどから、次第に野党として活動を始めるようになりました。

党結成から数ヶ月後の2012年12月には第46回衆議院総選挙が実施され、新党大地は7人の候補を北海道の小選挙区に立てましたが、成果として国会議員はわずか3名に減少し、政党要件を失うことになります。その後、党の状況は厳しくなり、2013年には党名変更前の状況に類似した、地域政党としての形に戻ってしまいました。

政策と理念

新党大地の基本理念は「自然との調和」「格差の是正」「公平公正」であり、特に反新自由主義に基づいて貧困の根絶や遅れた地方振興を主张しています。

具体的な政策としては、原子力発電の撤廃や消費税増税の廃止、そして日本のTPP交渉参加への反対が挙げられます。また、検察庁による取調べの全面可視化を強く推進しています。外交分野では、日米同盟の維持と深化を唱えつつ、基地負担を全国的に分担すべきとの立場をとり、特に沖縄の基地問題に言及しています。

党勢の推移

党勢の推移をみると、新党大地は結党当初は何とか与党とされましたが、次第に選挙結果が厳しさを増していきました。2013年の参議院選挙ではすべての候補者が落選し、党の議席を失うこととなります。さらに、党の財政面でも厳しい状況に直面しており、政党助成金については方針を転換して受け取ることも決定しました。

新党大地は、設立から様々な変遷を経て現在も活動を続けており、地域政党としての基盤を維持しつつ、国政に対しても影響を及ぼすべく努力しています。他の政治団体との連携を模索しながら、党の存在意義を問い直している状況です。

さらなる情勢の変化に応じて新たな政策を打ち出し、支持を集める努力を続けることが求められています。

もう一度検索