新天竜川橋

新天竜川橋の概要と歴史

新天竜川橋（しんてんりゅうがわばし）は、静岡県磐田市と浜松市を結ぶ国道1号に位置し、天竜川を渡る重要な道路橋です。この橋は、天竜川に架かる橋としては下流から数えて6番目の地点に存在しています。下流側には旧国道1号の天竜川橋があり、新天竜川橋はその橋の利用状況の変更に伴って建設されました。

橋の特徴

新天竜川橋は全長912メートルであり、主に浜松バイパスとして知られるルートの一部です。車線数は片側2車線の合計4車線ですが、拡幅工事により、最終的に片側4車線の合計8車線を整備しました。この拡幅工事は「新天拡幅」として知られています。

新天竜川橋周辺は、地域内でも特に交通渋滞が激しいポイントの一つであり、長年にわたって慢性的な渋滞問題が発生していました。さらに、旧橋は歩道が設けられていなかったため、自転車や歩行者が安全に通行できる環境ではありませんでした。これらの問題を解決するため、新天竜川橋の拡幅工事が1995年に開始され、総事業費は約460億円を投じて行われました。なお、拡幅工事は新天竜川橋だけでなく、北島交差点までを含む広範囲にわたる工程の一部です。

拡幅工事の経緯

新天竜川橋の拡幅にあたっては、2006年までに下流側に新しく2期橋（下り橋）が建設され、その後の路線変更に伴い、以前の新天竜川橋は磐田方面へ向かう車両専用の4車線として再利用されることになりました。2006年の10月8日には2期橋が供用開始となり、翌月の11月12日には上り車線が新たに開通しました。この際、元の橋は耐震補強工事と改修工事のためしばらく閉鎖されることとなりました。

2008年には、上り車線が限定的に再開通し、その後3月24日には完全に4車線の供用が開始されました。このように、拡幅工事は新天竜川橋の交通安全性を大幅に向上させる結果となりました。

歴史的な出来事

新天竜川橋の歴史は次のような重要な出来事の連続によって形成されています。

• - 1965年（昭和40年）8月: 橋の完成。新たな交通網の一部として機能を開始。
• - 1974年（昭和48年）4月: 初めての拡幅が実施され、2車線から4車線へと変更。
• - 2006年（平成18年）10月8日: 新しく建設した2期橋の供用が開始。
• - 2006年（平成18年）11月12日: 上り車線が新2期橋に移行し旧橋は閉鎖。
• - 2008年（平成20年）2月18日: 上り車線が限定的に再開通。
• - 2008年（平成20年）3月24日: 完全な4車線体制が実現。

このように、新天竜川橋は長い歴史の中で交通の要所としての役割を担い、現代においても利用者にとって重要なインフラとなっています。今後も安全で快適な交通環境を維持するための取り組みが求められます。

外部リンク

• - 国土交通省 中部地方整備局 浜松河川国道事務所 では、新天竜川橋に関する情報が提供されています。

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