新宿セブン

『新宿セブン』

『新宿セブン』は、観月昴が原作を手がけ、奥道則が作画を担当した日本のビジネス漫画です。この作品は、2015年2月から日本文芸社の『漫画ゴラク』にて連載を開始し、その後『漫画ゴラクスペシャル』に移行しました。連載は2020年8月15日号まで続き、全12巻が発行されています。物語は新宿の質屋を舞台に、主人公の七瀬とその周囲の人々の人間模様を描いています。

主な登場人物

七瀬

七瀬は新宿で質屋を営んでいる男性で、派手な外見とは裏腹に、一流の鑑定技術を誇ります。自身の出自について不明な点が多く、鑑定に対して偽造品に厳しい一面があります。彼の強い正義感と独自の価値観は、物語の核となっています。

大野健太

大野健太は七瀬の質店で働く従業員です。普通の青年ですが、結婚詐欺にあって絶望していたところを七瀬に助けられ、その後彼の質店で働き始めます。彼は、七瀬を通じて新しい人生を歩み始め、成長していく姿が描かれています。

神奈

神奈は歌舞伎町でネイリストをしながら、風俗嬢たちに金を貸す闇金融業を営む女性です。彼女は七瀬の知人であり、事件の発端や謎を深める重要な役割を持っています。彼女の存在は物語にさらなる緊張感を与え、登場人物たちの関係性を複雑にします。

書誌情報

『新宿セブン』は、観月昴と奥道則による作品で、日本文芸社から発行されています。全12巻にわたって、2015年から2020年まで定期的にリリースされました。メインの書籍は以下のように発行されています:

• - 2015年6月9日: ISBN 978-4-537-13298-4
• - 2015年9月19日: ISBN 978-4-537-13338-7
• - 2016年5月28日: ISBN 978-4-537-13444-5
• - 2017年3月18日: ISBN 978-4-537-13560-2
• - 2017年10月7日: ISBN 978-4-537-13637-1
• - その他続巻...

テレビドラマ化

この作品は、2017年にテレビ東京でテレビドラマとして放送されました。毎週土曜日の深夜0時12分から0時52分まで放送され、主演には上田竜也（KAT-TUN）が選ばれました。地上波の連続ドラマにジャニーズのメンバーが主演するのは7年半ぶりとなり、話題となりました。キャストは大野健太役に中村倫也、水月華役に大野いとなど、多彩な顔ぶれが集まりました。

スタッフ

ドラマの脚本は山田能龍や山岡潤平などが手がけ、監督には藤井道人、植田泰史、佐藤源太などが名を連ねています。音楽には末廣健一郎が関わり、オープニングテーマやエンディングテーマも視聴者に親しまれました。

まとめ

『新宿セブン』は、質屋という独自の舞台設定を通じて、さまざまな人間ドラマを描いた作品として、多くの読者や視聴者に愛されています。質に対する厳しいこだわりを持つ七瀬や、それに巻き込まれる周囲の人物、さらに新宿の街の描写が、全体を通じてリアルで奥深い話を生み出しています。

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