新宿プラザ劇場

新宿プラザ劇場の歴史と特徴

新宿プラザ劇場（しんじゅくプラザげきじょう）は、東京都新宿区歌舞伎町に位置し、1969年10月31日に開館しました。この劇場は、TOHOシネマズ株式会社によって運営され、東宝洋画系チェーンの一つとして親しまれていました。ここでは、常に洋画の大作や話題作が上映され、多くの映画ファンに愛されていました。

劇場の特徴

定員は1,044人であり、シネマスコープの大画面が魅力の一つでした。また、新宿プラザ劇場は『スター・ウォーズ』シリーズの全6エピソードを国内で唯一上映した劇場としても知られています。洋画の人気作品が数多く上映され、多くの映画ファンが訪れる場所となりました。

沿革

• - 1969年10月31日: 新宿プラザ劇場オープン。
• - 2006年10月1日: TOHOシネマズに運営が移行。
• - 2008年11月7日: 劇場閉館。

劇場は1969年から始まりましたが、2006年にはアスベスト除去工事が行われるなど、老朽化が進行していました。さらに、新宿コマ劇場を含む歌舞伎町周辺の再開発が影響し、劇場の存続が難しくなったと考えられています。最終的に、2008年11月7日に閉館することが決定しました。

幸福な閉幕

閉館前の最後の1週間、劇場では「新宿プラザ劇場ラストショー」と題して特別なイベントが行われ、多彩な作品が上映されました。具体的には以下のような作品がラインナップに上がりました。

• - 11月1日: 『ベン・ハー』
• - 11月2日: 『2001年宇宙の旅』
• - 11月3日～4日: 『ゴッドファーザーPart I～III』
• - 11月5日: 『トップガン』
• - 11月6日: 『サウンド・オブ・ミュージック』
• - 11月7日: 原則として歴史的収益を誇る『タイタニック』が上映され、上映の最終日を飾るかたちとなりました。

閉館後の影響

新宿プラザ劇場の閉館は、新宿地区における映画館文化に大きな影響を与えました。新宿にはその後、新宿バルト9や新宿ピカデリーといったシネマコンプレックスが開館しましたが、これらの施設の登場により、映画興行のスタイルが変化しました。新宿プラザ劇場の閉館によって、国内で1,000席を超える映画館は『新宿ミラノ1』のみとなり、映画館の数も減少しました。

また、その他の歌舞伎町の映画館も閉館が相次ぎ、最終的には2014年に新宿TOKYU MILANOが閉館し、歌舞伎町の映画館はほぼ姿を消しました。新宿プラザ劇場跡地には、その後「新宿東宝ビル」が建設され、2015年4月17日には新たに「TOHOシネマズ新宿」がオープンしました。

新宿プラザ劇場は、39年間にわたって多くの観客に愛され続けた映画館であり、映画産業の歴史の一部として今なお記憶されています。

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