新宿住友ビルディング

新宿住友ビルディング：西新宿を代表するランドマーク

新宿住友ビルディングは、東京都新宿区西新宿、新宿新都心の象徴的な超高層ビルです。その独特な三角形のフォルムは、街の風景にアクセントを加え、人々の記憶に強く刻まれています。

建物の歴史と特徴

1971年11月に着工、1974年3月に竣工した新宿住友ビルディングは、淀橋浄水場跡地に建設されました。オイルショックに見舞われるなど、建設過程には様々な困難がありましたが、関係者の努力により予定よりも早く完成しました。竣工当時は日本一の高さ（200m超え）を誇り、オフィス機能に加え、商業施設や文化施設を併設した複合ビルという点でも画期的でした。完成当時、その高さは日本の高層ビルにおける新たな時代の幕開けを告げる象徴的な出来事となり、多くの200m級の高層ビル建設の引き金となりました。住友不動産の本社として利用された後、現在は複数の企業や施設が入居する複合施設として、西新宿のランドマークとしてその役割を果たしています。

大規模改修と最新の施設

老朽化に伴い、2017年から大規模な改修工事が行われました。この改修では、耐震性の強化はもちろんのこと、ビルの機能性向上と魅力的な空間創出を目指しました。

改修によって、地下1階から地上2階には「ショップ＆レストラン」街が誕生。多様な飲食店やショップが軒を連ね、人々でにぎわっています。また、10階と11階には「朝日カルチャーセンター新宿教室」がリニューアルオープン。33階には「平和祈念展示資料館」が設置され、歴史と平和への意識を高める場となっています。49階と51階には「展望レストラン街」があり、新宿の美しい眺望を楽しみながら食事ができます。

さらに、ビルの基部に位置する「三角広場」は、全天候型の屋内アトリウム広場として生まれ変わりました。以前は屋外空間でしたが、改修により大屋根が設置され、天候に左右されることなくイベントなどを開催できるようになりました。大規模な改修工事によって、地震などの災害時の帰宅困難者一時滞在施設としても機能するようになり、BCP対策も強化されています。この三角広場の整備は、2021年度グッドデザイン賞を受賞しています。

エレベーターの更新

大規模改修工事の一環として、エレベーターも更新されました。以前は三菱と日立製のエレベーターが混在していましたが、現在は全て三菱製「ネクスキューブ」に統一され、快適な移動を提供しています。

過去のテナントとスポット

新宿住友ビルディングには、かつて様々なテナントやスポットがありました。かつて1階には「住友三角街」と呼ばれる宝石店街や専門店街が存在していましたが、現在は閉鎖されています。また、51階には無料展望ロビーがありましたが、2017年3月に閉鎖されています。さらに、1階と2階には「WILLERバスターミナル新宿西口」がありましたが、「バスタ[[新宿]]」の開業に伴い、2016年4月に閉鎖されました。

現在も、淀橋浄水場の弁や恋弁天などの歴史的な建造物やスポットが残されており、ビルの歴史を感じることができます。

フィクションへの登場

新宿住友ビルディングは、数々の映画やテレビ番組にも登場しています。『仮面ライダー』、『ウルトラマンレオ』、『ゴジラ』（1984年版）、『ULTRAMAN』、『ドラえもん のび太と鉄人兵団』など、様々な作品の中で、その存在感を見せています。特に『ゴジラ』（1984年版）では、ゴジラによって破壊されるシーンが有名です。このシーンは、撮影当初の予定にはなく、製作側の提案によって追加されたものですが、ビル関係者からの抗議もあったと伝えられています。

アクセス

新宿住友ビルディングへのアクセスは良好です。新宿駅から徒歩8分、都営大江戸線都庁前駅A6出口から徒歩0分、地下鉄丸ノ内線西新宿駅から徒歩6分と、複数の駅からアクセス可能です。また、駐車場も完備されています。

まとめ

新宿住友ビルディングは、その歴史、デザイン、機能性の高さから、西新宿を代表するランドマークとして、これからも多くの人々から愛され続けることでしょう。

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