新宿文化クイントビル

新宿文化クイントビル



新宿文化クイントビルは、東京都渋谷区代々木三丁目に所在する大規模な超高層オフィスビルです。JR新宿駅や都営地下鉄の新宿駅・都庁前駅などからアクセスしやすい、甲州街道に面した好立地に位置しています。正式名称は新宿文化クイントビルですが、「クイントビル」という通称で広く知られています。

このビルの名称に含まれる「クイント(Quint)」という言葉は、ラテン語で「5」を意味しています。これは、本ビルの建設において、文化学園を主体とする5つの事業者が共同で施主を務めたことに由来しています。住友不動産が運営管理を担っており、多様な企業や店舗が入居する複合的な機能を備えています。

建物概要と特徴



建物は地上26階、地下4階建てで、高さは111.6メートルに達します。隣接地には文化服装学院があり、一体的な景観を形成しています。

ビルの正面玄関前には、銅色に輝く特徴的な地球儀のモニュメントが設置されており、建物のシンボルとなっています。また、かつてはビルの高層部外壁に、主要テナントの一つであった製薬会社ファイザーの大きなコーポレートロゴが掲げられていましたが、これは2022年夏頃に撤去されました。

建物全体の規模を示す各数値は以下の通りです。


アクセス



主要な鉄道駅からのアクセスは以下のようになります。

  • - 新宿駅(京王新線・都営新宿線・都営大江戸線 新都心出口6):徒歩約4分
  • - 新宿駅(JR線・小田急線・京王線・都営大江戸線 南口):徒歩約9分
  • - 都庁前駅(都営大江戸線 A2出口):徒歩約7分

複数の路線が利用可能な新宿駅や都庁前駅から比較的短時間でアクセスでき、交通利便性の高い立地です。

主なテナント



現在、新宿文化クイントビルには、様々な分野の企業や施設、店舗が入居しています。

主なテナントとしては、

  • - ファイザー日本法人本社(製薬)
  • - KDDI株式会社および関連会社(KDDIエンジニアリング、KDDIまとめてオフィス)(通信)
  • - 文化学園服飾博物館(博物館)
  • - PIZZA SALVATORE CUOMO(飲食店)
  • - コメダ珈琲店(飲食店)
  • - いいだ歯科クリニック(医療機関)

など、オフィスフロアには大規模な企業、低層部や地下には文化施設、飲食店、クリニックなどが多様に入居しています。これらのテナントにより、ビルはビジネス拠点としてだけでなく、様々なサービスを提供する場としても機能しています。

過去には、ゲームソフト開発・販売大手の株式会社スクウェア・エニックスが、2003年7月から2012年9月までの約9年間にわたり本社を置いていましたが、2012年9月に東新宿にある新宿イーストサイドへ移転しました。

新宿文化クイントビルは、その立地、規模、多様なテナント構成から、新宿エリアにおける重要なランドマークの一つとなっています。

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