新宿WEバス

新宿WEバスの概要

新宿WEバスは東京都新宿区が運行しているコミュニティバスで、地域活性化バスと呼ばれています。2009年9月27日に運行を開始し、京王バス中野営業所に運行を委託しています。このバスは新宿駅の西側と東側を結び、駅周辺の交通の利便性の向上を図っています。また、パークアンドバスライドを促進するための運行でもあります。

「WEバス」という名前は、「新宿の西（West）と東（East）を結ぶわたしたち（We）のバス」に由来しており、ロゴには青い「W」と赤い「E」の文字が配され、循環バスの輪で結ばれたデザインが特徴です。

バスの運行

新宿駅西口を起点に、徒歩では時間がかかる新宿駅の西側と東側を結び、オフィスビルやホテル、公園などを循環する系統のバスです。開業当初から4台のノンステップバスが用意されており、これらは車内から新宿の高層ビル街の景観を楽しめるように、後方に天窓が設けられています。これらのバスは京王グループの東京特殊車体によって改造されています。

英語対応や料金について

新宿は外国人観光客が多いエリアでもあり、運行開始当初から車内アナウンスは英語による自動放送が行われています。また、路線図のリーフレットは日本語と英語の日英版が用意されているほか、中国語（簡体字）と朝鮮語（ハングル）にも対応しています。

運賃については、全ての利用者が同料金の100円に設定され、未就学児は無料です。前乗り先払い方式が採用されており、交通系ICカードのPASMOやSuicaでの支払いも可能です。ただし、東京都シルバーパスや障害者手帳による割引は適用されません。なお新宿WEバス専用の定期券は存在せず、運賃は2009年の開業以来変更されていません。

一日乗車券とサービス

新宿WEバス専用の一日乗車券は、300円で車内で購入可能です。さらに、パークアンドライドの取り組みの一環として東京都環境局と連携し、400円で8名まで一日乗り放題の「パーク&バスライド一日乗車券」も販売されています。この乗車券を使って都庁第一本庁舎の駐車場に自家用車を止めると、1時間分の駐車料金が無料になります。また、新宿駅周辺の提携店舗での買い物でも駐車料金が無料となる特典があります。

運行ルート

新宿WEバスの現行ルートは、朝・夜ルート、新宿御苑ルート、歌舞伎町・西新宿循環ルートの三つに分かれています。出入庫のためのルートもあります。バスの起終点は新宿駅西口で、ここには小田急[[百貨店]]前（WEバス専用停留所）と京王[[百貨店]]前の2箇所があります。朝・夜ルートは新宿駅西口を循環し、日中ルートは新宿駅の東西の主要なスポットを回ります。

例えば、新宿御苑ルートは新宿駅西口からバスタ新宿、新宿御苑、そして新宿駅東口を経て再び西口へ戻ります。また、日曜日や祝日には、新宿通り周辺が歩行者天国となるため、特別な運行経路が設定されます。

バスのデザインと特別企画

新宿WEバスは、観光スポットへのアクセスだけでなく、デザインでも注目を集めています。とくに、ゴジラバスと呼ばれる特別なラッピングバスは、新宿の名所であるゴジラ像とコラボレーションしたもので、主に歌舞伎町ルートで運行しています。また、このバスの中には見学用のスペースが設けられており、さまざまなデザインの飾り付けが可能です。

まとめ

新宿WEバスは、新宿区の地域活性化を支える重要な交通手段として、親しみやすく、利便性の高いサービスを提供しています。観光客から地元の人々まで、幅広い利用者に愛されるこのバスは、今後も新宿の魅力を発信し続けることでしょう。

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