新山志保

新山 志保（にいやま しほ）

新山志保は1970年3月21日、愛媛県松山市で誕生し、Laterに奈良県生駒市で育ちました。彼女は声優として多くの成功を収め、短い生涯の中で多くのファンを魅了しました。最終的には青二プロダクションに所属していました。

学歴と声優への道

新山は大阪外国語大学のデンマーク語学科を卒業しました。在学中、彼女は中学校でブラスバンド部、高校と大学では演劇部に参加し、演技の基礎を固めました。大学2年時、彼女は声優というキャリアパスを選択し、両親を説得するために「たとえ芽が出なくても、一生懸命やったという事実だけで生きていける」と力強く語る姿が印象的です。1990年には青二塾大阪校に入学し、1992年に大学を卒業した後、声優としての道を歩み始めました。

声優キャリアと代表作

彼女の声優活動は、アニメやナレーション、外国映画の吹き替えなど多岐にわたりました。特に、フジテレビの『プロ野球ニュース』や、テレビアニメ『美少女戦士セーラームーンセーラースターズ』の星野光（セーラースターファイター）役が印象深いものです。この役では男女二つの性別のキャラクターを演じ分けるという難しさに挑戦しました。また、朝日放送の『ご近所物語』では神崎リサ役を務め、多くの視聴者に愛されました。

多くの作品に参加し、例えば『CLAMP学園探偵団』の鷹村蘇芳役や『それいけ!アンパンマン』のこばちちゃん役など、様々なキャラクターに命を吹き込んできました。新山は特に少年役の研究に熱心で、役作りのために若い男子学生の話し方を観察するなど、その姿勢から彼女のプロ意識が伺えます。

悲劇的な晩年

新山は声優としてのキャリアを築いていた矢先の1998年夏に急性白血病を発症します。この病により、彼女の活動は一時的に制限され、闘病生活を強いられることとなりました。2000年2月7日、彼女はわずか29歳でこの世を去りました。彼女の死は多くのファンに衝撃を与え、残された友人たちに深い悲しみをもたらしました。特に、彼女が闘病中に岩田光央に語った「私の代わりはいるんですね…」という言葉は、彼女のプロとしての覚悟を物語っています。

人物と趣味

彼女の趣味は読書であり、特技にはピアノとバイオリンがありました。また、共に声優として活動した青二プロの同期には緒方恵美や阪口大助などがいました。彼女は「演じた役は全部愛している」と語り、声優という仕事に対する愛情を持ち続けていました。葬儀では、両親が志保の声を大切にしていたことを語り、彼女は入院中も声を保つことに努めていたことが明かされています。

まとめ

新山志保の生命は短くて悲劇的でしたが、彼女が遺した作品や記憶は今も多くの人々の心に生き続けています。彼女の声は世代を超えて多くのファンに愛され、多くのキャラクターたちの背後には彼女の情熱が込められていました。今後も彼女の活躍を忘れずに、彼女が残した足跡を辿っていきたいと思います。

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