新平湯温泉

新平湯温泉

新平湯温泉は、岐阜県高山市の奥飛騨温泉郷に位置する温泉地です。焼岳の西山麓に広がり、豊かな自然に囲まれた場所にあります。温泉街は、平湯温泉の北側、栃尾温泉の手前に位置し、ホテルや旅館が38軒、民宿が10軒と、奥飛騨温泉郷の中では平湯温泉に次ぐ規模を誇ります。

泉質と効能

泉質は、以下の2種類があります。

単純泉
含重曹食塩泉

これらの泉質は、リウマチ、関節痛、皮膚病などに効果があるとされています。

温泉街の様子

温泉街には、ホテルや旅館、民宿の他にも、以下のような見どころがあります。

禅通寺：飛騨三十三観音霊場のひとつで、円空が逗留したとされる寺院です。
しのぶ砂防堰堤と親水公園：冬季にはライトアップが行われ、幻想的な風景を楽しむことができます。
村上神社：奥飛騨の総鎮守社です。
奥飛騨クマ牧場：近くにある観光施設で、クマと触れ合うことができます。

また、栃尾温泉と接する村上地区と、高原川を渡った対岸の栃尾地区には、奥飛騨温泉郷では数少ない食品スーパー2軒や、銀行、郵便局などが集まっており、生活に必要なものが揃っています。

歴史

新平湯温泉の開湯時期は不明ですが、古くは「一重ヶ根温泉」と呼ばれていました。開湯伝説によると、長旅で疲れた出雲の民が、名水「垂間水」の近くで蜻蛉神に温泉を教えられ、入浴したとされています。また、円空も元禄3年にこの地を訪れたとされています。

昭和43年11月19日には、奥飛騨温泉郷の一部として国民保養温泉地に指定されました。

アクセス

新平湯温泉へのアクセスは、以下の通りです。

鉄道：
高山本線高山駅から濃飛バスで約75分。
篠ノ井線松本駅からアルピコ交通バスで約1時間40分。
松本発の直通便は季節運行のため、途中の平湯温泉で乗り換えが必要となる場合があります。

関連項目

日本の温泉地一覧
竜鉄也『奥飛騨慕情』 - 新平湯温泉バス停前に歌碑が建てられています。

参考文献

奥飛騨温泉郷観光協会
奥飛騨温泉情報

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