新幹線の車両形式

新幹線の車両形式と命名規則

新幹線の車両形式は、JRおよび旧国鉄の他の車両と比べて、特有の番号付番システムが採用されています。このシステムは主に、形式番号、製造番号から構成され、数字のみで表されている点が特徴です。形式番号は通常3桁、製造番号は1から4桁で構成されています。

形式番号の構成

新幹線の形式番号は、以下の3つの要素からなります。

A: 系列

• - 系列名の百位を表す数字が付番されます。百位の数字が存在しない「0系」の場合は、この位は省略されます。
• - 高速試験車などの営業用以外の車両には「9」が用いられ、事業用車両の場合は「E9」などが表示されます。ちなみに、JR東日本が開発した系列には「E」が冠され、北陸新幹線用のJR西日本所有車両は「W」、北海道新幹線用車両には「H」が付きます。

• - 系列の名称に従った数字は以下の通りです:

- 0…0系
- 1…100系
- 2…200系
- 3…300系
- 4…400系
- 5…500系
- 7…700系、N700系、N700S系
- 8…800系
- 9…事業用車両
- E1…E1系
- W7…W7系

B: 用途

この部分は車両の用途を示すもので、以下のようになります:

• - 1…グリーン車（特別席）やグランクラス
• - 2…普通車
• - 3…食堂車や平屋緑車
• - 4…2階建てのグリーン車や普通車
• - ...

用途の分類によって、さまざまな仕様が示されています。

C: 車両区分

この分類は車両の役割や構造によって異なり、制御電動車、中間電動車、付随車など、詳細に分けられています。

製造番号

製造番号は基本的に、各形式ごとに順番に1からスタートします。特別な場合、すなわち編成として使われる車両は、その編成内で号車番号と同じ番号が与えられます。

事業用車両

新幹線では、事業用車両に関しても番号が付番されており、形式Aに「9」や「E9」を用いることが決められています。用途や特性ごとに分類も行われ、識別しやすい工夫がされています。

開業前の車両形式

開業前に存在した車両形式には、1000形から5000形の様々な種類がありました。これらは後に別の形式に改名・改番されて現在の新幹線に至るまでの過程を経ています。

まとめ

新幹線の車両形式は、独自の付番法則や系列名が存在し、鉄道愛好者や関係者にとって重要な情報を提供しています。これらの規則を理解することで、新幹線の歴史やその技術的進化について深く知ることができます。

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