新得駅

新得駅について

新得駅（しんとくえき）は、北海道の上川郡新得町に位置する重要な鉄道駅であり、北海道旅客鉄道（JR北海道）が運営しています。この駅は、根室本線の終点であり、また石勝線の発着点としても機能しています。駅の運営においては全定期旅客列車が停車し、地元の交通にとって欠かせない存在となっています。

歴史

新得駅の歴史は1907年に始まります。この年に帝国鉄道庁の駅として開業し、当初は一般駅として運営されました。1910年には新得機関庫が設置されましたが、1910年代の後半にはその機関庫が廃止されました。その後も、新得駅はさまざまな歴史を刻みながら発展を遂げ、近代に至ります。1956年には駅舎が改築され、1966年には根室本線の新線が開通しました。

1987年には国鉄の民営化により、JR北海道に移管されるとともに、駅舎は再度の改築を行いました。続く2016年には台風の影響で運行が停止しましたが、2017年には復旧し、今もなお市民に親しまれる駅であり続けています。

駅構造

新得駅の構造は、島式ホームと単式ホームを持つ2面3線で構成されています。駅舎側が下り本線の1番のりばで、2番のりばが上り本線となりますが、すべての線路を使用可能であり、留置用の側線も完備されています。加えて、全ての特急列車が1番のりばに停車し、普通列車は1番または3番のりばから発着します。この駅は、他の駅の管理も行っているため地域の重要な交通拠点となっています。

駅周辺の施設

新得駅周辺には町営浴場や新得郵便局、新得町役場、農業協同組合など多くの施設が立地しています。また、駅前広場には「火夫の像」と「北海道の重心地」モニュメントが設置されており、新得町の歴史や文化を感じさせてくれます。特に「火夫の像」は根室本線の歴史を物語る重要なオブジェとなっており、訪れる人々の目を引いています。

バス路線

新得駅からは複数のバス路線が出発しており、地域の移動手段としても機能しています。北海道拓殖バスや新得町コミュニティバスなどが運行され、帯広市や屈足方面へのアクセスを提供しています。特急「おおぞら」や「とかち」などの列車も停車し、利便性が高い交通のハブとなっています。

未来への展望

2024年には根室本線の一部が廃止される計画があり、これに伴い新得駅は地域交通の変化に対応する必要があります。それでも、新得駅は観光地へのアクセスや地元住民の足として、今後も重要な役割を果たすでしょう。市民だけでなく、観光客にとっても魅力的な駅であり続けることが期待されています。

もう一度検索