新日本海新聞社

新日本海新聞社の概要

株式会社新日本海新聞社は、鳥取県鳥取市に本社を置く日本の新聞社です。主に「日本海新聞」と「大阪日日新聞」の二つの新聞を発行しています。1853年に設立されて以来、地域に密着した情報の提供を続けている歴史ある企業です。

沿革の詳細

新日本海新聞社の歴史は1883年にまで遡ります。この年に創刊された「山陰隔日新報」が、現在の「日本海新聞」の源流となっています。1885年には旧来の新聞が廃刊となり、新たに「鳥取新報が創設されました。その後、1939年には「鳥取新報」「因伯時報」「山陰日日新聞」の三つの新聞が統合され、山陰地域の新しいメディアとして「日本海新聞」が発刊されました。

1946年には米子市で新たな「山陰日日新聞」が創刊されましたが、1963年に旧社がこの新聞社を吸収合併し、鳥取県内における地方紙が「一県一紙体制」となりました。1975年には旧社が労働争議で倒産し、市民の復刊運動が広がった結果、12月に「新日本海新聞社」が設立されました。

翌1976年5月には廃刊となっていた「日本海新聞」の発行が安定し、万全な体制で情報提供が再開されました。1989年に鳥取市の富安に現社屋が建設され、2000年には大阪日日新聞社が傘下に取り込まれました。2008年には大阪日日新聞を発行する本社が設立され、次第に組織体制が整備されていきました。最近では2023年6月に、大阪本社が発行する新聞の一部が休刊となることが発表されましたが、日本海新聞の発行は続けられています。

事業拠点

新日本海新聞社は地域に密着した情報提供を行うため、複数の拠点を持っています。鳥取市に本社を構え、東部本社、中部本社、西部本社がそれぞれ異なる地域で活動しています。また、大阪にも本社を設置しており、全国のニュースを手に入れることが可能です。さらに、兵庫県や島根県にも支社を持ち、多様な視点から情報を集めています。

コラムとメディア展開

「日本海新聞」には「海潮音」というコラムがあり、他方「大阪日日新聞」では「潮騒」というタイトルのコラムが展開されています。両方のコラムは多くの場合、同一の内容で構成されており、地域の実情に合わせた情報が提供されています。

関連企業

新日本海新聞社は、電子メディアや放送局との連携を図り、多方面にわたる情報発信を行っています。特に、エフエム山陰というラジオ局では、県内外のニュースを提供し、コミュニティFMとして地域密着型の放送を行っています。

結論

自社の新聞発行に加えて、オンラインおよび放送メディアでの情報配信を通じて、新日本海新聞社は地域社会において重要な役割を果たしています。今後も地域に根ざした善良な報道を続ける企業として、その存在感が期待されます。

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