新日本海重工業

新日本海重工業株式会社

新日本海重工業株式会社（しんにほんかいじゅうこうぎょう）は、富山県富山市に本社を構え、機械設備の製造、鋼構造物の施工、さらには船舶修繕などの事業を展開している企業です。

会社の歴史

同社の起源は1940年に設立された日本海船渠工業株式会社にあり、当時唯一の1万トンドックを有する造船所としてスタートしました。戦後の1951年には日本海重工業株式会社へと改称され、関心を持たれていた陸上機械装置の製造も手がけるようになりました。

1978年には、陸上機械装置の専門的な設計・製作・据付を行う子会社・日重技研株式会社を設立しました。1987年に日重技研が新日本海重工業株式会社に社名を変更し、同年に造船業から撤退した日本海重工業の陸上機械装置事業と船舶修繕業務を引き継ぐことになりました。

現在の事業内容

2021年現在、新日本海重工業は主に以下のような事業を行っています。

産業機械の製造

• - 焼成装置：ロータリーキルンやその他の焼成装置を提供。
• - 乾燥機・冷却機：各種乾燥装置や冷却装置の設計・製作。
• - 混練機・造粒機：システム全体の一環として混練や造粒のための機器を組み立て。
• - 排ガス処理設備：環境規制を考慮した排ガス処理のソリューション。

プラント建設

• - 石灰焼成設備、廃棄物焼却設備、飛灰固化設備：各種環境関連プラントの設計・建設を行う。
• - 搬送省力化設備：効率的な生産ラインのための設備を提供。

鋼構造物の施工

• - 橋梁や圧力容器、貯槽タンクの設計・施工も行い、各種プロジェクトに対応しています。

船舶修繕業務

• - 5,700総トンまでの各種船舶について、伏木富山港での検査や修繕を実施しており、特に海王丸（初代）の修繕を担当しています。

設備と能力

新日本海重工業の修繕用ドックは、最大で5,700GTの船舶を収容できる規模を持ち、年間約100隻の修繕を行える能力があります。また、新造船についても年間3,000GTの建造が可能です。

沿革

• - 1940年：日本海船渠工業株式会社を設立
• - 1951年：日本海重工業株式会社へ改称
• - 1978年：日重技研株式会社を設立
• - 1987年：日重技研が新日本海重工業株式会社に改称し、業務を引き継ぐ

新日本海重工業は、技術力や経験を生かし、産業機械や船舶の修繕・メンテナンスを通じて地域経済や産業界に貢献しています。

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