新春アニメ劇場

新春アニメ劇場について

『新春アニメ劇場』は、1984年から1991年までの間、フジテレビで元日の朝に放送されていた特別番組です。この番組はアニメ映画を専門に扱い、毎年1月1日の放送タイムスロットを確保していました。しかし、1989年はこの枠が休止され、特別番組として『探偵団スペシャル 魔隣組対覇悪怒組』が放送されました。

この番組以前、フジテレビでは1978年まで元日には、皇族関連の特別番組やその他の通常番組が編成されていましたが、その後の1979年からアニメ映画の放送枠が設けられるようになりました。1981年には一度中断されましたが、1984年には元日となる新たな放送スタイルとして、再び『新春アニメ劇場』が立ち上げられました。

全ての作品が東映系列のものである『新春アニメ劇場』では、主に『週刊少年ジャンプ』に連載されていた漫画を原作としたテレビアニメの劇場新作が放送されました。ただし、唯一の例外として『まんがイソップ物語』が放送されたことがあります。他の作品は、鳥山明原作によるものが多かった点も特徴的です。

放送スケジュールは1984年から1988年までは、主に7:30から8:24の時間帯で放送され、1984年のみ放送時間が延長されて7:30から9:00までとなりました。時々、時間の都合上、ストーリーの一部がカットされることもありました。

放送作品一覧

以下は『新春アニメ劇場』で放送されたアニメ作品の一覧です:

• - 1984年: 『Dr.SLUMP ほよよ! 宇宙大冒険』

監督は永丘昭典、原作は鳥山明。

• - 1985年: 『Dr.スランプ アラレちゃん ほよよ!世界一周大レース』

原作は鳥山明、脚本は井上敏樹が担当。

• - 1986年: 『まんがイソップ物語』

こちらはイソップが原作の異色作。

• - 1987年: 『Dr.スランプ アラレちゃん ほよよ!ナナバ城の秘宝』

最後の『アラレちゃん』シリーズとして放送。

• - 1988年: 『ハイスクール!奇面組』

これは唯一鳥山明以外の原作による作品であり、東映アニメーションではなく日本アドシステムズによって制作。

• - 1989年: 当年は特別番組として休止された。
• - 1990年: 『ドラゴンボール 神龍の伝説』

売れたフランチャイズの継続作品。

• - 1991年: 『ドラゴンボールZ』

番組の最終作品として、歴史に幕を下ろしました。

この『新春アニメ劇場』は、フジテレビが元日朝に特別なプログラムを放送することが多くなる中、この枠があったことは、多くのファンにとって特別な想い入れがあったと言えるでしょう。1992年からは『Dr.スランプ アラレちゃん '92お正月スペシャル』が放送され、その後の元日朝のアニメ番組は終了しました。そのため、元日朝のフジテレビの放送スタイルは、その後バラエティ番組やワイドショーに変更されていくことになります。

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