新村 (長野県)

新村（にいむら）とは

新村は、1875年10月25日から1954年8月1日まで、長野県に存在した村です。1870年代後半に複数の村が合併して誕生し、その後、昭和の大合併の際に松本市へと編入されました。この村の歴史は、明治から昭和にかけての日本の地方自治の変遷を映し出す鏡とも言えるでしょう。

沿革

新村の歴史は、1874年（明治7年）に遡ります。この年、筑摩県筑摩郡に属していた南新村、東新村、北新村、下新村、上新村が合併し、新たな「新村」が誕生しました。その後、1876年（明治9年）には長野県の所属となり、1879年（明治12年）には郡区町村編制法の施行により東筑摩郡の所属となりました。1889年（明治22年）4月1日には、町村制の施行に伴い、新村は単独で自治体を形成し、村制を施行しました。しかし、1954年（昭和29年）8月1日、昭和の大合併の波に乗り、松本市に編入され、新村としての歴史を閉じました。

行政

新村の最後の村長は、1951年6月14日に就任した川久保博治氏でした。

教育

新村には、新村立新村小学校と組合立高綱中学校がありました。

名所

新村には、ドラマファンにとって見逃せない場所があります。それは、川久保踏切です。この踏切は、人気ドラマ『白線流し』の第4話で、重要なシーンの舞台となりました。ドラマの中で、園子（酒井美紀）が渉（長瀬智也）を松本電鉄の対向電車の中に見つけ、次の駅まで走り、二人が出会う印象的な場所として描かれています。このシーンは、二人の気持ちが揺れ動く中で、園子が初めて自分の気持ちに正直に向き合った重要な場面として、多くの視聴者の心に残っています。この踏切は、松電上高地線新村駅の横に位置しています。

参考文献

新村に関する詳しい情報は、以下の文献で確認できます。

『市町村名変遷辞典』東京堂出版、1990年。

関連項目

新村に関する情報をさらに深く知りたい場合は、以下の項目も参照してください。

長野県の廃止市町村一覧
* 新村 (松本市)

新村は、その短い歴史の中で、合併やドラマの舞台となるなど、様々な出来事を経験しました。この村の歴史は、日本の地方自治の歴史や、地域文化の変遷を考える上で重要な事例と言えるでしょう。

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