新東京火力発電所

新東京火力発電所の歴史と概要

新東京火力発電所（しんとうきょうかりょくはつでんしょ）は、東京都江東区豊洲六丁目に存在した東京電力の火力発電所です。この発電所は1956年に運転を開始し、6機までが建設されましたが、時代の変化とともにその役目を終えました。現在では新豊洲変電所やテプコ豊洲ビル、超高層マンションなどが立地しています。

建設と運転開始

新東京火力発電所は、1956年2月に第1号機が稼働を開始しました。この当初の運転は石炭専焼方式であり、その後1973年には重油専焼に切り替えられました。この発電所は、最後の国内炭専焼火力発電所としても知られています。1991年に最後の営業機が休止した後、全ての設備は廃止されることになります。

設備の詳細

ここでは、新東京火力発電所の各号機の主な情報をまとめます。

• - 1号機: 定格出力6.6万kW、使用燃料: 当初は石炭、後に重油。熱効率32.3%。運転期間は1956年2月13日から1984年までです。
• - 2号機: 定格出力6.6万kW、燃料は同様で、1984年に廃止されました。
• - 3号機: 定格出力7.5万kW、1991年8月29日に廃止されました。
• - 4号機と5号機: 同様に定格出力7.5万kWですが、共に1984年以降は運転を停止し、1991年に廃止されました。
• - 6号機: 最大の定格出力12.5万kWであり、1958年から1991年の間に運転されていました。

すべての号機の総出力は48.2万kWに達しました。
また、新東京火力発電所に続いて建設されたのが豊洲ガスタービン発電所で、こちらは1993年に運転を開始し、最大出力は8.4万kWでした。しかし、この発電所も2000年に廃止されています。

新豊洲変電所と跡地の変化

新東京火力発電所が廃止された後、その跡地には新豊洲変電所が1993年に完成しました。これは地下式の変電所であり、当時としては世界初の50万V変電所です。また、現在では豊洲地域は発展を続け、テプコ豊洲ビルのビッグドラムやSKYZ TOWER&GARDEN、BAYZ TOWER&GARDENなどの超高層マンションが立ち並んでいます。

まとめ

新東京火力発電所は、その歴史の中で多くの役割を果たしましたが、現在では新たな施設が立地しています。環境問題やエネルギー政策が変化する中で、発電設備は進化し続けています。そして、新豊洲変電所のように、地域の発展に寄与する新たなインフラも整備されています。

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