新椿橋

新椿橋の概要

新椿橋（しんつばきばし）は東京都江戸川区春江町二丁目と一之江二丁目を結ぶ、新中川に架かる橋です。首都高速7号小松川線と南椿橋が近くに位置するため、交通の要所としての役割を果たしています。橋は主に二つの一方通行路を持ち、東岸（春江町方面）が新椿橋、西岸（一之江方面）が南椿橋で結ばれています。これにより、橋を通過する交通の流れがスムーズになります。

歴史

新椿橋の歴史は1960年に始まります。この年に新中川の掘削工事が行われ、初代の橋が架けられることとなりました。しかし、時が経つにつれて交通量が増加し、橋の老朽化が進展しました。そこで江戸川区は新中川橋梁整備計画を立て、その第五弾として1997年に現在の橋へと架け替えられました。この際に名も「新椿橋」に変更されています。

旧橋の時代

旧来の橋は「椿橋」という名称で、幅員が狭く、歩道も設けられていないため、対面通行で東西岸を結んでいました。しかし、南椿橋の新設により、水路の通行性向上が図られ、椿橋は今や東岸のみへの一方通行路となりました。これにより、橋の役割が変わり、新たな交通網を形成する契機となりました。

復元設計と諸元

新椿橋は3径間鋼連続鈑箱桁橋として設計され、全長は119.5メートル、幅員は8.0メートルとなっており、その車道は4.5メートル、歩道は3.5メートルです。最大支間長は40.0メートルで、全体の鋼重は221トンに達します。橋の竣工は1997年8月で、事業主体は江戸川区、施工を担当したのは横河ブリッジ株式会社です。

整備の理念

「水と緑の連続」をテーマにしたこの橋は、新椿橋、首都高速道路、南椿橋が近接して重なることで、景観の一体性に配慮しつつ整備されています。また、一之江境川親水公園との接続性を意識し、地域の緑化に寄与する設計となっています。

デザインの特徴

新椿橋の設計には、歩行者ネットワークの構築が積極的に盛り込まれており、緑のリズムをモチーフにした演出がなされています。また、近くにある首都高速7号小松川線の橋脚との材質（コンクリートの肌合い）との調和も図られ、地域全体の景観と調和するように配慮されています。

周囲の環境

周囲には東京都住宅供給公社春江町椿住宅があり、近隣には東京都史跡である名主屋敷や、首都高速7号小松川線一之江出入口、環七通りなどがあります。新椿橋は周辺の交通環境の一部を成す存在でもあり、日常の移動に欠かせない重要な役割を果たしています。

近隣の橋

新椿橋の上流側には大杉橋および一之江橋が位置し、下流側には首都高速7号小松川線と南椿橋があります。これらの橋はそれぞれ異なる交通の流れを支えており、新椿橋との関連性が地域の交通網を形成しています。

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