新清水火力発電所

新清水火力発電所は、かつて静岡県静岡市清水区三保に位置していた中部電力の石油火力発電所です。1973年に1号機が運転を開始し、長年にわたり地域の電力供給を支えてきました。しかし、設備の老朽化に伴い、2004年12月31日をもってその役割を終え、廃止されることとなりました。

発電所は廃止されましたが、変電設備は貝島変電所として現在も稼働しており、電力ネットワークの重要な一部を担っています。これは、発電所のインフラが、その後の電力供給を支えるために有効活用された事例と言えるでしょう。

特筆すべき点として、新清水火力発電所の構内には、1994年に研究用のビオトープが設置されていました。このビオトープは一般にも公開され、1999年までに1万人もの人々が訪れ、自然観察や環境学習の場として利用されていました。これは、発電所が地域社会とのつながりを持ち、環境教育にも貢献していたことを示すものです。

廃止された発電設備

1号機
定格出力: 15.6万kW
使用燃料: 重油、軽油
営業運転期間: 1973年 - 2004年12月31日

新清水火力発電所の1号機は、重油と軽油を燃料とし、15.6万kWの電力を供給していました。1973年から2004年までの約30年間、日本のエネルギー供給を支える重要な役割を果たしました。しかし、技術の進歩や環境への配慮から、より効率的でクリーンな発電方式への転換が進められ、その役割を終えることとなりました。

新清水火力発電所の廃止は、エネルギー政策の転換と技術革新の進展を象徴する出来事と言えるでしょう。また、地域社会との関わりや環境への配慮の重要性を示す事例としても注目されます。

関連項目

中部電力
日本の[[火力発電所一覧]]
火力発電
汽力発電

外部リンク

* 中部電力

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