新港ピア

新港ピアは、神奈川県横浜市中区新港二丁目に位置していた、かつての展示施設です。新港ふ頭展示施設とも呼ばれることもありました。敷地面積は6,983.96平方メートルでした。

概要

新港ピアは、2008年に横浜トリエンナーレの会場として建設されました。その後、様々なイベント会場や、アーティストやクリエイターの創作活動の場として活用されました。しかし、新港埠頭9号岸壁周辺の再整備事業に伴い、2015年6月に解体されました。

立地

みなとみらい21計画の新港地区内、6-1街区の「新港客船ターミナル」区域内に位置していました。この場所は、横浜のウォーターフロント開発における重要なエリアでした。

活用・開催プログラム

新港ピアは、その短い期間の中で多くの文化イベントを開催しました。以下に主なプログラムを挙げます。

横浜トリエンナーレ2008（会期：2008年9月13日〜11月30日）
この施設が建設された最初のきっかけとなったイベントです。国際的な現代美術展覧会である横浜トリエンナーレの会場の一つとして利用されました。
ヨコハマ国際映像祭2009（会期：2009年10月31日〜11月29日）
映像作品を中心に上映や展示が行われ、国際的な映像文化の交流の場となりました。
ヨコハマトリエンナーレ2011（会期：2011年8月6日〜11月6日）
再び横浜トリエンナーレの会場として利用され、この時には、特別連携プログラム「BankART LifeⅢ "新・港村"」も開催されました。
ハンマーヘッドスタジオ 新・港区（2012〜2014）
アーティストやクリエイターが滞在制作や発表を行うための場所として活用されました。この活動は2014年4月で終了しました。
展覧会「撤収！展」（2014年3月28日〜4月6日）
施設の運用終了を記念して、最後の展覧会が開催されました。この展覧会は、施設の歴史を振り返るものとなりました。
ヨコハマトリエンナーレ2014（会期：2014年8月1日〜11月3日）
この施設が最後に使用されたイベントであり、横浜トリエンナーレの重要な会場の一つとして機能しました。

関連項目

横浜ハンマーヘッド（新港ふ頭客船ターミナル）
新港ピアの跡地に2019年に開業した複合施設です。新港ふ頭の新たなランドマークとなっています。
BankART1929
横浜のアートシーンを支える重要な団体の一つで、新港ピアの活動にも深く関わっていました。

外部リンク

横浜トリエンナーレ（過去の展覧会）
BankART LifeⅢ "新・港村"
* ハンマーヘッドスタジオ 新・港区

新港ピアは、短期間ながらも横浜の文化シーンにおいて重要な役割を果たしました。その跡地は横浜ハンマーヘッドとして生まれ変わり、新たな賑わいを見せています。この施設が担った文化的な遺産は、今後の横浜の発展にも影響を与え続けるでしょう。

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