新潟勤労者総合福祉センター

新潟勤労者総合福祉センター（新潟テルサ）

新潟勤労者総合福祉センター、通称「新潟テルサ」は、新潟市中央区に位置する施設で、働く人々の福祉向上を目的としています。1994年に開館し、以降新潟市が所有し、指定管理者である新潟市開発公社と愛宕商事の共同で運営されています。この施設は、雇用促進事業団によって整備された勤労者福祉施設の一つであり、地域の雇用の促進や福祉向上に寄与しています。

開館とその背景

新潟テルサの建設は、新潟市と雇用促進事業団の共同プロジェクトとして進められ、1994年7月11日にオープンしました。この施設名の「テルサ」は、「Town Employee Relax Refresh Social Amenity」の略で、働く人々がリフレッシュし、出会いを楽しむための快適な空間を提供することを意図しています。また、この愛称は、全国にある同様の施設にも広まり、共通のブランドとして定着しました。

新潟テルサの設計は、オーストリア・ウィーンのムジーク・フェラインを参考にしており、その多目的ホールは最大1,500人を収容可能です。客席は観覧や音響を考慮した配置が施され、特に残響を調整できる装置も設置されています。オーケストラピットとしても利用可能な設計で、音楽イベントや文化的な活動に最適な環境を整えています。

開館当初は、雇用促進事業団と市が共同で所有していましたが、1997年には雇用・能力開発機構に再編され、2006年4月から新潟市に全面移管されました。このため、現在の運営体制は新潟市の外郭団体が担う形となっています。

設備と機能

このセンターにはさまざまな施設が整っています。まず、中心となるのが多目的ホールで、1,510席（固定座席1,504席、車椅子席6席）が設けられています。ホールはワンスロープ式であり、観客が快適に鑑賞できるよう工夫されています。さらに、リハーサル室や楽屋も完備されており、イベント開催時の利便性を図っています。

他にも、会議室は2階と3階に計5室、研修室も3階に2室、和室は3室用意されています。新潟テルサ健康クラブには、トレーニングルームに加え、16m×8mの室内プールも併設され、運動施設としても充実しています。2階にはレストラン「顔晴れ」があり、ホールイベント開催中も営業しています。

交通アクセス

新潟テルサへのアクセスは非常に便利です。新潟駅南口バスターミナルからは、数路線のバスが運行しており、「産業振興センター前」バス停で下車すればすぐに到着します。また、亀田駅からの路線も利用でき、地域住民にも親しまれている施設です。ホールイベント開催時には、臨時のシャトルバスも運行され、アクセスが一層円滑になります。自動車の場合は、北陸自動車道の新潟中央ICから約3分の立地です。

新潟テルサは、地域の勤労者がリフレッシュし、交流するための重要な拠点であり、今後も多くの人々に利用され続けることでしょう。

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