新潟市南区区バス

新潟市南区区バス「レインボーバス」

新潟市南区区バス、通称「レインボーバス」は、新潟市南区（旧白根市、味方村、月潟村）で運行されているコミュニティバスです。このバスは、地域住民の生活を支える重要な役割を担っています。

運行開始までの背景

1999年4月の新潟交通電車線廃止後、旧白根市は新潟市近郊で唯一、軌道系の公共交通機関を持たない自治体となりました。公共交通は路線バスとタクシーに依存していましたが、自家用車の利用が増加し、幹線道路の渋滞が深刻化していました。このような状況を受け、旧白根市は2003年8月に『白根市公共交通活性化構想』を策定し、公共交通の見直しを図りました。

循環バスの運行開始

この構想に基づき、2004年12月16日に「白根市循環バス」として運行を開始しました。新潟交通西に運行を委託し、市内の公共交通空白地域をカバーする路線網を構築しました。特に、白根中心部から東部地域を経由して新潟市黒埼地区へ運行していた路線バスを循環バスに組み込みました。車両はCNG改造の日野・リエッセが使用され、運賃は全区間均一で大人100円、子供50円に設定されました。

区バスへの移行と愛称の誕生

2005年3月21日、白根市が新潟市に編入合併したことに伴い、「白根地区循環バス」に改称されました。2006年5月1日には、味方地区・月潟地区へも路線が拡大され、現在の路線網に近い形となりました。2007年4月の政令指定都市移行に伴い、バスは南区の「区バス」として運行されることとなり、一般公募により「レインボーバス」という愛称が与えられました。これは、車両に七色のグラデーションラインが塗装されていることに由来します。運賃は100円均一が維持され、運行は新潟交通観光バスが受託しています。

東部コースの新設

2007年9月から2008年3月には、白根地区南部から田上駅に至る「東部コース」の社会実験が行われました。この地域にはバス路線が少なく、通学に自家用車の送迎が必要な状況でした。実験を経て、2008年4月から正式路線化されました。平日の朝夕に運行し、土日祝日と学休日は運休となります。また、同じく2008年4月には、北部コースの経路が統一化され、一部路線が北陸自動車道の鳥原バスストップに乗り入れるようになりました。

運賃値上げ

2008年度の運行実績では、「東部コース」と「三ケ字コース」の利用率が高かったものの、他の路線の利用率は低迷しており、区全体の収支率は市が定める存続条件を満たしませんでした。これは運賃が他区に比べて安価であったことが影響していると判断され、2009年1月26日に運賃体系の見直しが決定されました。大人運賃は200円に値上げされましたが、中高生は100円に据え置かれました。また、利用率の低い味方地区方面の運行本数が削減されました。

現在の運行状況（2017年4月時点）

運行主体：新潟市南区
運行事業体：2017年度まで新潟交通観光バス、2018年度よりアイ・ケーアライアンス（泉観光バス子会社）
運行ルート：土日祝日及び年末年始は全便運休

• - 北部ルート：白根カルチャーセンター－南区役所－根岸－大通－鷲巻
• - 大鷲ルート：白根カルチャーセンター－南区役所－古川－鷲巻－大郷－下赤渋
• - 白根・さつき野駅ルート：南区役所－根岸－大通－鷲巻－大郷－さつき野駅
• - 新飯田・茨曽根ルート：白根カルチャーセンター－南区役所－茨曽根－新飯田－上新田
• - 庄瀬ルート：白根カルチャーセンター－南区役所－庄瀬－兎新田
• - 東部ルート：田上駅－庄瀬－茨曽根－新飯田
• - 月潟住民バス：白根学習館－南区役所－月潟－木滑

運賃：区間均一で、大人200円（月潟住民バスは300円）、中高生100円、小学生50円、小学生未満無料

関連情報

• - 区バス (新潟市)
• - 新潟市江南区区バス・住民バス
• - 南区 ([[新潟市)]]
• - 新潟市の交通
• - コミュニティバス

外部リンク

• - 区バス「レインボーバス」（新潟市 南区）
• - 新潟市交通マップ（新潟市）

レインボーバスは、地域住民にとってかけがえのない移動手段として、日々の生活を支えています。

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