新潟県民エフエム放送

新潟県民エフエム放送株式会社について

新潟県民エフエム放送株式会社は、かつて新潟県を対象に放送を行っていたFMラジオ局です。本社は新潟市に位置し、通称「FM PORT」と呼ばれていました。この名前には、港のように様々な情報を発信したいという思いが込められています。地元の人々の間では「PORT」と略されることが多く、親しまれていました。

放送局の沿革

新潟県民エフエム放送は1999年10月に郵政省から放送周波数を割り当てられ、2000年12月12日に開局しました。当初はJAPAN FM LEAGUEに加盟していましたが、すぐに脱退し、独立したFM局として自社制作の番組を中心に放送を行いました。また、新潟県内では唯一の平成新局としても注目を浴びていました。

放送開始当初から地域情報を重視し、様々なジャンルの音楽や地元関連のイベント情報、スポーツ中継などを行っていました。特に、Jリーグのアルビレックス新潟やBリーグの新潟アルビレックスBBの試合中継は多くのリスナーに支持されました。

資本構成と関係

本社のコズミックスビルには、新潟トヨタ自動車の本社が存在しており、このグループからの支援を受けていました。そのため、トヨタ車が多く使用され、一部の番組はトヨタ系ディーラーからのスポンサーを受けていました。しかし、資金不足が続き、経営が厳しくなり、2020年6月30日に閉局することが決まります。

経営の悪化と閉局

経営悪化により、2020年3月には閉局の決議が下され、6月30日夜に放送を終了しました。閉局前の放送では、リスナーへの感謝のメッセージが伝えられ、特別番組も放送されました。この日は放送局の歴史において、19年と6ヶ月の節目を迎え、地域に愛された放送局としての役割を終えました。

公式サイトは閉鎖され、最後には清算手続きが行われ、全従業員が解雇されました。閉局後、総務省の確認によれば、新潟県内全域を対象とするラジオ局として、全国初の廃局となります。

放送時間と内容

最終的に、閉局時の番組編成は多様性に富んでおり、平日は24時間体制で放送されていました。各曜日ごとに地域情報や音楽関連の番組が組まれ、金曜や土曜などの特別番組も放送され、リスナーのニーズに応えていました。

特に閉局当日のプログラムには、レギュラー番組や特別番組が組み込まれ、閉局を惜しむ声が多く寄せられました。22時台には、歴代のナビゲーターからの感謝のコメントも放送され、放送局としての最後を飾りました。

このように、新潟県民エフエム放送は地域メディアとして多くの人々に支持され、長い歴史を有する放送局でしたが、経営の厳しさからその幕を下ろすこととなったのです。

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