新潟県道483号山之坊大峰小滝線

新潟県道483号山之坊大峰小滝線は、新潟県糸魚川市内を縦断する一般県道であり、糸魚川市南部の小滝地区に点在する集落を結びます。起終点はいずれも国道148号と接続しており、この点が特徴です。

概要

この県道は、1995年の7.11水害で国道148号の一部区間が通行不能になった際、代替路として重要な役割を果たしました。当時未開通だった2.7kmの区間が急ピッチで建設され、完成後は2トン以下の車両と二輪車に限り、午前6時から午後9時まで通行可能な迂回路として機能しました。

起点の糸魚川市山之坊は、一級河川である姫川の左岸に位置する集落で、対岸には長野県小谷村の姫川温泉があります。県道483号は国道148号と並行していますが、国道の姫川沿いを走るのに対し、当県道はより西側の山間部を通過します。特に大峰峠前後の区間は、冬季には閉鎖されます。

路線データ

起点：新潟県糸魚川市大字山之坊字牛巻2685-3（国道148号交点）
終点：新潟県糸魚川市小滝（大正橋南詰、国道148号交点）
全線開通：1995年9月12日

路線状況

全線がセメントまたはアスファルトで舗装されていますが、その大部分（約92.5%）はアスファルトによる簡易舗装です。道路の規格改良については、全体の約87.4%が改良済みとなっています。しかし、幅員5.5m以上が確保されている区間は全体の約8%に過ぎず、約8.8%の区間は規格未改良で幅員3.5m未満となっています。歩道はごく一部（15.9m）に設置されています。

冬期閉鎖区間

糸魚川市山之坊 - 同市小滝（夏中）：4.7km
おおむね12月上旬から翌年4月中旬まで閉鎖

地理

通過する自治体：新潟県糸魚川市

接続する道路

国道148号（起点、終点）
新潟県道526号蒲池西山線（終点付近、大正橋北詰。ただし、7.11水害以降、通年通行止め）

峠

大峰峠

沿線

姫川
小滝川
ヒスイ峡
東京発電 新小滝川発電所
JR大糸線 第7下姫川橋梁、小滝駅、第3下姫川橋梁、大前トンネル
黒部川電力 姫川第六発電所

新潟県道483号山之坊大峰小滝線は、地域の生活を支えるとともに、美しい自然景観を提供する重要な路線です。特にヒスイ峡は、その名の通りヒスイの原石が採れることで知られ、観光客にも人気のスポットとなっています。この県道を通ることで、糸魚川の自然と歴史に触れることができるでしょう。

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