小滝駅

小滝駅（新潟県糸魚川市）

小滝駅は、新潟県糸魚川市大字小滝字尾巻に位置する、西日本旅客鉄道（JR西日本）大糸線の駅です。

歴史

その歴史は古く、1935年（昭和10年）12月24日に、国有鉄道大糸北線が根知駅から延伸し、西頸城郡小瀧村小瀧に一般駅として開業したのが始まりです。開業から間もない1938年（昭和13年）1月3日には、小滝駅を出発した列車が雪崩に埋没し、乗客が駅に避難するという出来事もありました。

1957年（昭和32年）8月15日には、当駅から大糸南線中土駅までの区間が開業し、大糸線所属駅となりました。その後、1974年（昭和49年）10月1日に営業範囲が改正され、旅客、荷物及び車扱貨物を取扱う駅となりましたが、1981年（昭和56年）11月20日に車扱貨物取扱を廃止、1984年（昭和59年）2月1日には荷物取扱も廃止されました。

1985年（昭和60年）4月1日からは、駅員が配置されない無人駅となり、1987年（昭和62年）4月1日の国鉄分割民営化により、西日本旅客鉄道（JR西日本）の駅となりました。

1995年（平成7年）7月12日には、7.11水害が発生し不通区間となりましたが、同年9月1日に当駅 - 根知駅間が復旧し、以後、当駅 - 南小谷駅間の復旧まで一時的に終着駅として機能しました。1997年（平成9年）11月29日に当駅 - 南小谷駅間が復旧しています。2007年（平成19年）には、交換設備が撤去されました。

2014年（平成26年）11月22日には、長野県神城断層地震による信濃大町駅 - 糸魚川駅間の不通により営業休止となりましたが、翌11月23日には平岩駅 - 糸魚川駅間が復旧し、営業を再開しました。

駅構造

糸魚川方面に向かって左側に単式1面1線のホームを有する地上駅（停留所）です。かつては列車交換のための設備を有する1面2線の駅でしたが、2007年（平成19年）に撤去されました。現在は、西日本旅客鉄道北陸広域鉄道部（旧・糸魚川地域鉄道部）管理の無人駅となっています。

駅舎は1935年（昭和10年）開業当時に落成したものが現存しており、待合室には造付けの長椅子が設置されています。冬季の積雪に備えてトタン屋根となっています。便所は別棟でしたが、2019年1月より使用中止となりました。また、駅構内には給水塔の残骸が残っています。

貨物取扱

当駅における貨物取扱は、1981年（昭和56年）11月20日に廃止されました。かつては昭和電工への専用線があり、石灰石輸送が行われていました。

利用状況

近年は利用者が少ない状況です。

駅周辺

駅周辺には住宅は少ないですが、少し西へ行くと集落があります。国道148号線が近くを通っており、小滝トンネルや小滝川ヒスイ峡、高浪の池などの観光スポットがあります。また、黒部川電力姫川第六発電所や東京発電小滝川発電所などの発電施設、ウッドストック薪製作所、株式会社後藤組発祥の地、小滝物産店ヒスイ加工などがあります。

バス路線

糸魚川市乗合タクシーが運行しており、夏中・小滝駅線が利用できます。

隣の駅

西日本旅客鉄道（JR西日本）

■大糸線

平岩駅 - 小滝駅 - 根知駅

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