新潟県道500号黒又山大栃山線

新潟県道500号黒又山大栃山線：知られざる魚沼の道

新潟県道500号黒又山大栃山線は、魚沼市の山間部を縫うように走る一般県道です。起点から終点まで、その表情は大きく変化し、訪れる者を飽きさせません。しかし、その全線を踏破するのは容易ではありません。未開通区間、長期通行止め区間、冬季閉鎖区間などが存在し、事前の情報収集が不可欠です。

概要

この県道は、国道352号の枝折峠付近から始まり、黒又川の支流である泣沢沿いを奥へと進みます。途中、奥只見シルバーライン（新潟県道50号小出奥只見線）をオーバーパスし、黒又川の左岸に沿って進み、内柴倉沢で新潟県道538号大栃山細野線と合流、黒又川第二ダムへと至ります。しかし、この区間は点線県道であり、車道としての整備はほとんど行われていません。

黒又川第二ダムから黒又川第一ダムまでの区間は、比較的道幅が広く、走行しやすい区間です。途中、1号トンネルや高鼻沢橋、土崩沢橋などの構造物を通過し、ダムへと向かいます。しかし、2004年の豪雨や新潟県中越地震の影響で道路崩落やがけ崩れが多発し、長期通行止めとなっています。訪れる際は、通行止めの情報を確認するようにしてください。

黒又川第一ダムを過ぎると、道は黒又川の右岸へと渡り、一の切橋で再び左岸へ戻ります。その後、横沢橋を渡り、黒又ダム付近までは山林の中を進みます。黒又ダムから終点にかけては、田園風景が広がり、国道252号に接続して終点となります。

供用状況

この県道は、全線にわたって整備が進んでいるとは言い難く、実際に通行できるのは終点から黒又川第一ダムまでの区間が主です。黒又川第一ダムから終点までは、1.5車線程度の道幅が続き、全線舗装されていますが、黒又川第一ダムから黒又川第二ダムの間は災害により長期通行止めとなっています。

黒又川第二ダムから起点までの区間は、人跡未踏の原生林とアバランチシュートが入り混じる黒又川源流部の峡谷が続いており、一般の車両が通行することはできません。この区間は魚沼市道に指定されていますが、起点付近と奥只見シルバーライン付近に林道や登山道が存在する程度で、交通には供されていません。

地理

当路線が通過する自治体は新潟県魚沼市のみです。

接続する道路

国道352号 - 起点
新潟県道50号小出奥只見線（奥只見シルバーライン）
新潟県道538号大栃山細野線
国道252号 - 終点

路線データ

起点：魚沼市大栃山字黒又山国有林
終点：魚沼市大栃山字薬師平

周辺情報

黒又ダム
黒又川第一ダム
黒又川第二ダム
越後三山只見国定公園

まとめ

新潟県道500号黒又山大栃山線は、手付かずの自然が残る魅力的な道です。しかし、通行の際には、事前の情報収集が欠かせません。特に、長期通行止め区間や冬季閉鎖区間には注意が必要です。訪れる際は、十分に準備をして、安全なドライブをお楽しみください。

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