越後三山只見国定公園

越後三山只見国定公園

越後三山只見国定公園は、新潟県と福島県にまたがる広大な山岳公園です。1973年に指定され、2021年には福島県側の区域が拡張され、国内2位の広さを誇る国定公園となりました。

公園の概要

公園は、越後三山を中心とする越後山脈、三国山脈、そして阿賀野川水系只見川の源流部から、JR只見線沿いに東へ広がる奥会津の里山景観、さらに下流は阿賀川と合流し西へ向かうJR磐越西線沿いの地域までを含みます。特に、豪雪地帯であるため、只見川沿いにはアバランチシュートと呼ばれる珍しい雪食地形が発達しています。

公園内を走るJR只見線や一部のJR磐越西線からの眺めは素晴らしく、列車の走行風景も公園の重要な要素となっています。

広大な面積と豊かな自然

公園の総面積は102,895haにも及び、その大部分は森林で覆われています。ブナの原生林やミヤマナラなどの亜高山帯低木性広葉樹が広がり、ニホンカモシカやツキノワグマなどの大型哺乳類、イヌワシやクマタカなどの希少な猛禽類が生息しています。人の手が加えられた場所もありますが、基本的には豊かな自然が残されています。

越後三山

越後三山とは、八海山、中ノ岳、越後駒ヶ岳の3つの山を指し、古くから修験道の聖地として知られてきました。中でも八海山は、その中心的な存在として崇められてきました。

水資源と景観

公園内には、景鶴山、荒沢岳、浅草岳、守門岳、蒲生岳などの著名な山々がそびえ立ちます。奥只見地方は、豊富な森林と豪雪地帯の雪解け水を利用した電源開発が行われ、田子倉ダムや奥只見ダムなど多くのダムが建設されています。これらのダムによって川の流れが緩やかになり、水鏡のような美しい景観が広がります。また、霧幻峡のように濃霧が発生することもあり、幻想的な風景を作り出しています。

編入された区域

2021年の拡張では、従来の県立自然公園だった区域が編入されました。具体的には、小三本沢周辺、蒲生岳周辺、沼沢湖周辺、大塩炭酸泉と滝沢川甌穴周辺、第一只見川橋梁第展望台周辺、会津柳津駅周辺、旧柳津温泉スキー場周辺、そして只見川下流から阿賀川周辺が追加されています。

歴史

1973年：越後三山只見国定公園に指定。
2021年：只見柳津県立自然公園の一部が編入され、面積が拡張。

越後三山只見国定公園の風景

（ここに画像が表示される予定でしたが、画像データは提供されていません）

脚注

注釈：

出典：

環境省「越後三山只見国定公園（福島県地域）指定書」 (PDF).

参考文献：

関連項目

福島県の観光地
新潟県の観光地
尾瀬国立公園
* 国定公園

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