新玉名駅

新玉名駅の概要

新玉名駅（しんたまなえき）は、熊本県玉名市に設けられた九州旅客鉄道（JR九州）の九州新幹線の駅です。この駅は、玉名市の中心である玉名駅から約4キロメートル北東に位置する新幹線専用の駅です。玉名駅との移動には、タクシーやバスの利用が必要で、選択乗車が可能となっています。

歴史

新玉名駅は、2011年3月12日に九州新幹線の博多駅と新八代駅の間が開業した際にともに開業しました。新幹線の駅としての役割を担うと同時に、地域の交通の拠点として期待されています。

駅の構造

この駅は高架に位置し、相対式ホームが2面と2線を備えています。安全性を考慮して通過線は無く、可動式安全柵が導入されています。また、直営の駅であり、みどりの窓口や自動改札機が設置されています。出入り口は南口と北口の両方から利用でき、南口には駅前ロータリーが設けられており、主に交通の拠点として機能しています。

駅舎デザイン

駅舎は、玉名市が提唱したコンセプトである「森の駅」をテーマにしています。このアイデアは、2006年に市民や専門家たちによる検討会から生まれました。2007年には、駅舎のデザインが発表され、木の温かみを感じられるような意匠が施されています。駅舎は鉄筋コンクリートの2階建てで、木立をイメージした外観で、自然光が差し込む工夫がされています。出入口には、地域の歴史や文化に敬意を表したデザインが採用されています。

施設とサービス

新玉名駅内には、訪れる人々が利用できる様々な施設があります。売店や案内所が設けられ、観光情報の提供も行っています。また、駅レンタカーの営業所や、観光土産を取り扱う「観光ほっとプラザ・たまララ」では、地元の名物料理の弁当が販売されています。特に、「玉名まるごと四季彩薬草弁当」や「南関揚げ巻き寿司弁当大蛇の瞳」は、観光客に人気があります。

利用状況

最新のデータによれば、2024年度の新玉名駅の1日平均乗車人員は553人に上ります。これは新幹線の利便性と、地域へのアクセスの大きさを示す指標です。

駅周辺の環境

新玉名駅は、玉名市の北東部に位置しており、周囲には田園風景が広がっています。この地域には、県道や国道も通っており、交通利便性が高い場所です。駅前には有料駐車場があり、470台分の駐車スペースが設けられています。また、2018年には大河ドラマ「いだてん」に関連し、駅前広場に主人公金栗四三の銅像が建立されました。

バス路線

新玉名駅へは、産交バスの路線も利用可能で、地域の移動手段として重要な役割を果たしています。バスは玉名営業所から運行されており、便利に交通手段を提供しています。

駅名の由来

新玉名駅の名称は、一般の応募の中から選ばれたもので、候補としては「新玉名駅」に加えていくつかの名称がありました。このプロセスを経て、2008年にJR九州によって正式に新玉名駅が決定されました。

新玉名駅は新幹線単独駅として日本で最も南に位置しており、地域の交通の要所として現在も多くの人に利用されています。

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