新白島駅

新白島駅について

新白島駅（しんはくしまえき）は、広島県広島市中区西白島町に位置する、JR西日本と広島高速交通の接続駅です。この駅は2015年3月14日に開業し、JRの山陽本線および可部線、そして広島新交通1号線（アストラムライン）の双方にアクセスできる乗り換えの利便性を持ちます。

駅の名称は、JR西日本が開発を主導し、開業時に正式に決定されました。新白島駅は、地元からの強い要望を受けて長年の検討の末に開設された駅で、駅の設置には約20億円のJR側負担や約32億円のアストラムライン側負担を含む総事業費約65億円がかかりました。

建設の背景

新白島駅の設置に向けた運動は、1994年のアストラムライン開業前からありましたが、当初は様々な課題から見送られ、白島周辺には直通駅が存在しない状態が続きました。しかし、2003年にはJR西日本、広島高速交通、国土交通省、広島市などの関係者が「JR白島新駅設置検討協議会」を組織し、再び駅の設置についての議論が始まりました。

前向きな進展がありつつも、周辺の経済状況や認可の遅延により工事は長らく進みませんでしたが、広島市による白島新駅の設置発表を受け、2013年にようやく着工に至りました。開業予定が2015年春へと延期される中、最終的には2015年3月14日に開業を迎えました。

駅構造とアクセス

新白島駅は、JRとアストラムラインが交差する位置にあり、駅構造は地上にあるJR駅と、その南側に位置するアストラムラインの半地下駅で構成されています。両駅は連絡通路でつながっており、徒歩での移動が可能です。特に、アストラムラインのホームは120メートルほど離れていますが、JR側の南口駅舎からのアクセスが便利です。

JRの駅舎は2階建てで、上の階にホームが設けられています。アストラムラインは半地下の構造で、地上に駅舎が設けられています。このような構造は、地域の地形に起因するものです。

利用状況

駅の開業から、利用者数は増加し続け、周辺の交通の要所としての役割を果たしています。具体的には、JR西日本が予測するところによると、1日あたりの利用客数は約2万人、アストラムラインでも1万人が利用するとされています。これにより、周辺地域の経済活性化が期待されています。

周辺環境

新白島駅の周辺には、高層アパートや商業施設が立ち並ぶほか、広島城などの観光名所も近接しており、地域の中心ともいえる立地です。また、多数のバス路線が駅に接続しており、交通のハブとしての機能を果たしています。

結論

新白島駅は、広島市を代表する交通拠点として、地域の発展に寄与する重要な役割を担っています。今後もさらなる利用促進が期待される駅です。

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