新百合ヶ丘

新百合ヶ丘とは

新百合ヶ丘（しんゆりがおか）は、神奈川県川崎市麻生区に位置する地域で、小田急小田原線と多摩線の新百合ヶ丘駅周辺を指します。この地域は、万福寺を中心に発展しており、「新百合（しんゆり）」という略称で呼ばれることもあります。また、新ゆりグリーンタウンという団地も存在します。

行政・商業の中心地

新百合ヶ丘は麻生区の中心的な地域であり、麻生区役所が置かれています。一般的に「新百合ヶ丘」と呼ばれる範囲は、新百合ヶ丘駅周辺の商業地域を指すことが多いですが、駅の北側の万福寺や、駅の南側の王禅寺西などの住宅地を含むこともあります。
川崎市は南北に長い市域を持つため、北部・中部・南部の3つに区分されることがありますが、都市計画においては、北部地域を新百合ヶ丘駅周辺、中部地域を武蔵小杉駅周辺、南部地域を川崎駅周辺と、それぞれ広域拠点として指定しています。

発展の歴史

新百合ヶ丘の発展は、1974年6月1日の小田急多摩線開通と新百合ヶ丘駅の開業から始まりました。駅周辺の商業地域としての発展は1990年代前半から本格化し、1990年には最初の本格的な商業施設「小田急アコルデ新百合ヶ丘」が開業しました。その後、1992年には専門店街「新百合ヶ丘マプレ」と「新百合ヶ丘エルミロード」が相次いで開業し、1997年には「新百合ヶ丘ビブレ」（現在のイオンスタイル新百合ヶ丘）と「新百合ヶ丘OPA」がオープンし、駅前に大型商業施設が集積するようになりました。

芸術文化の拠点「しんゆり・芸術のまち」

新百合ヶ丘は、川崎市の「芸術のまち構想」の一環として、音楽や芸術に力を入れています。NPO法人しんゆり・芸術のまちづくりが中心となり、地域資源を活かした「まちづくり」を推進し、地域活性化と地域ブランドの確立を目指しています。

地域では、アルテリッカしんゆり、麻生音楽祭、KAWASAKIしんゆり映画祭、しんゆり・オリーブまつり、kirara＠アートしんゆりなど、様々な芸術関連イベントが開催されています。

映像芸術都市としての側面

新百合ヶ丘は、日本映画学校が移転したことをきっかけに、映像芸術の中心地としての活動も行っています。川崎市は、映像と演劇・パフォーマンスを核とした芸術拠点として川崎市アートセンターを建設し、2007年に開館しました。また、2011年には日本初の映画専科大学である日本映画大学が麻生区に開校しました。

景観への取り組み

新百合ヶ丘では、美しい街並みを造り出すための景観形成基準が設けられています。建築物のデザインは、高さや重なり、形態、連続性など、調和のとれた外観を重視しています。色彩は基調色を活かし、魅力的な街づくりを目指しています。また、既存の自然景観を保全・再生し、場所に適した樹木を活用した景観づくりも行われています。その他にも、通りのデザイン、広告物のデザイン、あかりのデザインなど、総合的な景観への取り組みが進められています。

関連情報

* KAWASAKIしんゆり映画祭

新百合ヶ丘は、商業施設と豊かな芸術文化が共存する魅力的な地域です。

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